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Amazon の 成功要因 〜ベゾスの教えは世界を変えた

 子供の頃、「日本はすごいんだ」そう親から聞かされ僕は育ってきた。でも、それも昔の話。「GAFA」などプラットフォーマーの台頭を許し、当時の日本企業の勢いは今や見る影もない。その間、急成長を果たした企業は日本の企業と一体何が違うのか、と。特にネット通販で 世界企業 へと成長した Amazon について知りたく僕は 星健一さんにその話を聞いてみたのだ。

Amazon の第一線で活躍する人に聞いたその 成功要因

1.時価総額9230億円に至るまで成長した Amazon の原点とは?

 まず星さんについて説明しよう。彼はアマゾンジャパンで2008年からホーム&キッチン事業部の事業部長に始まり、家電14事業部からなるハードライン事業本部と、セラーサービス事業本部の事業本部長、末はAmazonビジネス事業本部長など約10年にわたって第一線で活躍してきた人だ。

 そしてAmazonは?というと説明の余地はないだろう。1994年に創業されたこの会社は、時価総額9230億ドル(2019年7月末時点)となり、Microsoft、Appleに続き、世界第3位の企業となった。まさに冒頭話した、日本企業の勢いと取って代わって躍り出た企業がAmazonである。

 星さんはアマゾンジャパンで数百人の時代から初期のAmazonを知る数少ない一人である。それと同時に、何千人の社員を抱えるまでのその過程も知っていて、Amazonの成長も肌で感じて来た人なのである。だからこのテーマには相応しいと思ったのだ。

2.今も語り継がれるベゾスが創業当初に示した「フライホイール」

 取材を始めると星さんはまず紙に書き出し、こんな話をした。「ベゾスが創業時代に、創業仲間とともに話した「フライホイール(Flywheel)」という考え方をご存知ですか?」と。

 フライホイール?そう。ベゾスが仲間といたレストランで、そこにあった紙ナプキンを取り出し、書いた成長のための図で社内では今や伝説となっている。そして驚くべきは20年以上たった今でもその考えはAmazonの礎となっているのだ。

 図を見ながら、読んでいただきたいが・・・

Amazon のFlywheel理論
これがAmazon のFlywheel理論であり、全ての礎だ。

 第一に「品揃え (selection)」の幅を広げる。続いてその幅が広がると「顧客体験(customer experience)」が高まるので、顧客満足度が向上する。

 顧客の満足度が高まれば、それは「訪問顧客(traffic)」増加に繋がる。結果、ストアへのアクセスが増えていく。それがまた「販売者(sellers)」を増加させ、最初の「品揃え (selection)」に戻るわけである。

 このサイクルを繰り返すうちに、成長していくというものだ。

3.シンプルだから理解がしやすく実践しやすく軌道修正もしやすい。

 実にシンプルだと思った。星さんはまさにそこに大いに頷いてこう語った。「物事を単純に考えていくということが、成長にとっていかに大事かということをAmazonに入って思い知らされたのです」と。

 そして、星さんは続ける。ビジネスモデルが単純であることは、社内の人間が理解しやすい。だから、皆が実践しやすいということ。逆に、複雑なことは覚えるのも大変な上、遂行するには労力もかかる。またエラーをチェックするにも軌道修正するのも、そして途中で止めるのも大変だ。

 Amazonの成功を考える上での全ての原点であり、数々のトライアンドエラーはこの精神に基づく。成功事例においては単純さ故、継続性を持たせることも可能。いつまでもターゲットを固執して追うことができる。それが結果、事業として紙ナプキンの絵のようにぐるぐると回り定着するのも早いというのである。

 星さんは続けて、それをメカニズムにしていくことの大事さも説いてくれたが、それは次の記事に譲ることにしよう。

 今日はこの辺で。

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