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畳の素材は アクセ に進化した igusa

 「え?これなんですか?」思わず聞いてしまった。「イグサ」である。イグサ??まさにこの反応こそが狙いだったのかもしれない。僕が巡り合ったブランド「 igusa 」である。イグサというのは、本来、畳の原料である。そう言われて「ああ!」となった。畳とはイメージが結びつかないからこそ、僕らはそれをアート感覚のある商品だと受け止めるし、ファッションに相応しい。既成概念を打破した アクセ の視点に、感銘を受ける。

 手がけているのはイチイチさんというアーティスト。熊本出身であり、熊本は実は「イグサ」の産地である。なぜ、イグサなのか。その経緯について聞くと「自分が幼き頃から馴染みのある「イグサ」の認知を広めようとして」とのこと。少しわかりづらいかもしれないが、下記の写真がイグサだ。確かに畳のイメージがある。

 これって栽培されるのですか?と聞くと、うなづく。イグサ農家も熊本には存在していて、ただ、彼女曰く「最近、畳を使う和室が減少し、中国産も増えたことで、40年前と比べると、その数は5%にまで減少しました」。

 イグサに想いがあるが、何も無理に、畳でなくともいいと考え、それで工夫のすえ、アクセサリーとなった。写真の通り面影はない。なぜ、これができたかと言えば、それも自然な流れで、彼女の叔父がイグサ農家であった。いつも身近にそれはあって、イグサを裂いたりして遊んでいたのがきっかけだ。

 いざアクセサリーになってみると、海藻のようなしなやかさはあるものの、この素材はなんだろうという気持ちにさせられる。事実、見た目では硬そうに見えて、触ると柔らかくて、重そうに見えて、持つと軽い。見た目の印象を覆すその仕様もまた魅力の一つ。洗練されたデザインは、ブレスレットなどに使ってもつけていて違和感がない。

 彼女は言う。「イグサを切って解体したり、繋ぎ合わせるうちにもしかしたら、これ自体がアクセサリーになるのではないか、と思った」と。デザイン性にこだわり、着色をした結果、行き着いたのが、このブランド「igusa」なのである。

 これって何でできているんですか?

 まさにその質問こそが、イグサ農家を誇らしい気持ちにさせることだろう。細かく刻み、色を帯び、一つ一つ銀の糸を通して編み上げたそれらは、イグサならではの感触をそのままに、繊細さに風合いがあって、イグサの魅力を伝えるには最高の逸品である。

 今日はこの辺で。

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