SDGsを意識しつつ“ものづくり”を楽しむ 次世代へ残す 石鹸 9.kyuu
「猫、お好きですか?」と声をかけられ、見ると猫型の固形物が置かれていた。「なんですか、これ?」そう聞くと「 石鹸 なんです」と。「 9.kyuu (キュウ)」というブランド。素材や環境に配慮したサスティナブルの石鹸である。
猫に魅せられて
1.SDGsを意識しものづくりを楽しむ
まず、根本的に、SDGs の9つの目標を目指したものづくりがある。ただ、押し付けがましくなく、感性に訴えかける設計に好感が持てた。猫の形状にをアイキャッチに、感度の高い女性にこの石鹸の意味を訴えかけるわけだ。
一見すると、石鹸そのものにも価値があるようだが、それだけではない。実は、石鹸を作るまでの過程を楽しむことも大事にしている。それはよりこの商品を楽しみつつ、深く知ってもらい、次世代に残していく思いやりだと思った。
紹介された商品はキットになっている。中を見れば、2種のソープとシリコン製の型が入っている。
2.どうやって作るのか?
そして、ソープには2種ある。一つは土壌協会、コスモスオーガニック認定原料使用のソープ。もう一つは芳醇な果実の色のイロソープである。
いずれもとても柔らかい。これを細かく刻んで、コップなどに入れ、レンジで溶かすのだ。この状態でシリコン型に流し込む。シリコンは猫の形をしているので、流し込むだけで猫型のサスティナブル石鹸の完成である。なるほど。
楽しむ要素を重視しているのは、イロソープを用意していることからもわかる。
つまり、入れ方によって石鹸同士の混ざり具合が変わるのだ。だから、出来上がりがそれぞれ異なる。そこから会話や笑顔が生まれて、広がっていく。そうやってこの商品の体験(コト)を通して、根底にあるサスティナプルを伝えていこうというわけである。
ユニークなのは、お寺でワークショップをやったことがあったとか。そのワークショップの費用をそこの修繕費に当てるなどして、その姿勢一つとってもあたたかい。そんな風にして、自らのアート製を持って文化を重んじる姿勢もまた、グッドである。
今日はこの辺で。