美味しさと健康の両立──DAIZ IS GOOD.のチャレンジ

彩豊かに、ダイエットを楽しむ、、、。個人的には、そんな印象である。ダイエットと食の楽しさは相反するものだろうか?そうではない。そう断言するのが「DAIZ IS GOOD.」であり、お誘いを受け、その試食の機会に恵まれた。このブランドは、「美味しく理想のカラダに。そして自分を好きになる。」をコンセプトに、大豆麺という新しい選択肢を提供している。
1. 大豆麺で「食べる楽しさ」を再発明する
僕が試食したのは、大豆麺を活用した6つのメニュー。サバ缶や納豆豆乳担々麺といった定番から、シーフード中華あんかけのようなユニークなアレンジまで、その幅広さに驚かされた。どれも単なる健康食ではなく、「食べる喜び」をしっかりと感じられるものだった。
思ったのは、冒頭に書いた通り。ダイエットは地味で、エンタメ性があるわけではないように思えるが、そこに彩りをもたらすのが、この商品なのだと思った。
DAIZ IS GOOD.のプレゼンでは、単なる商品紹介にとどまらず、大豆麺が生まれるまでの舞台裏、そしてSNSマーケティングを駆使したブランド戦略が語られた。ここに、ダイエットを楽しむエッセンスがあると思ったのである。その内容には、ものづくり企業が学ぶべきヒントが詰まっているようにも思える。
2. 低糖質・高タンパクの麺で「理想の自分」へ
そもそも、DAIZ IS GOOD.が生み出した「DAIZ麺」。それは、健康志向の人々にとって革新的な食材だ。その特徴は以下の通り。
- • 1玉あたりの糖質はわずか3.0g
- • タンパク質は14g(プロテイン1食分相当)
- • 小麦不使用のグルテンフリー
- • 北海道産「雪しずか」大豆を使用し、甘みがある
この栄養バランスを見ると、単なる低糖質食品ではなく、ボディメイクをする人やダイエットをする人にとって実践的な選択肢だと分かる。「健康を意識しているが、美味しさは譲れない」というニーズに応えるべく、試行錯誤の末に誕生したのがこの大豆麺だった。
ブランド代表者自身も、ダイエットと食の満足感のバランスに悩んだ経験を持つ。そこから、「無理なく、美味しく食べられる麺を作りたい」という想いが生まれたという。
3. 仕掛けの巧みさ──SNSとレシピで市場を開拓
DAIZ IS GOOD.がユニークなのは、単に「大豆麺を売る」のではなく、「食べ方を提案する」ことに注力している点だ。
その核となるのが、「10分痩せ旨レシピ」というSNSアカウント。ここでは、短時間で作れる簡単レシピを動画で紹介し、1年でフォロワー数は約80万人。人気の動画は1,000万再生を超えるほどの影響力を持っている。運営元がこれらSNSの運営に関わる代理店であり、その知見を活かして、自身で始めたこと。これがこの商品の前に先行して展開されているのがミソである。
だから、このアカウントが「大豆麺の食べ方」の発信拠点となる。そうすることで、「買ったはいいけど、どう食べるかわからない」というハードルを取り除いているのだ。
企業が新しい食材を広めるとき、ただ「美味しい」「健康的」とアピールするだけではなく、「こう食べれば美味しい」という具体的な体験を提供することが重要だ。DAIZ IS GOOD.の取り組みは、そこに学びがありそうだ。老舗のものづくりにはなかなか着手できていない、イマドキの商品提案というわけである。
4. 実際に食べてみた──6種の大豆麺メニュー
さて、試食では、6種類の大豆麺料理をいただいた。それぞれ個性があり、組み合わせ次第でまったく異なる味わいを楽しめる。同じDAIZ麺でもこうも違った顔が見えるものなのかと思った。
サバ缶まぜDAIZ麺

- あっさり&さっぱり。爽やかで夏向きの一品。
- サバの風味が強すぎず、後味がすっきりしているので、暑い季節にもぴったり。
ベビーリーフと生ハムのサラダ麺

- ミルキーな味わいと塩気のバランスが絶妙。
- スパゲッティサラダのような感覚で、生ハムの塩気がアクセントになり、飽きのこない味に仕上がっていた。
とろろぶっかけDAIZ麺

- バリバリ食感のジャコと麺が組み合わせが楽しい。
- タレの味は控えめで、卵と絡めることでより麺の存在感が引き立つ仕上がり。
納豆豆乳担々麺

- コクがありながらも優しい口当たり。
- 納豆の粘りと豆乳のクリーミーさが調和し、辛味は控えめ。朝食にも合いそうな一品。
シーフード中華あんかけ

- 麺の印象が変わる一皿。
- 海鮮の風味が際立ち、大豆麺が新たな表情を見せてくれた。まるで別の麺を食べているような新鮮な驚きがあった。
DAIZ麺ハンバーグ

- 肉と大豆のハーモニー。子どもウケも良さそう。
- 一見すると普通のハンバーグだが、実は中に大豆麺が隠れている。食感がユニークで、玉ねぎとの相性も抜群だった。
5. ものづくり企業が学ぶべき視点
DAIZ IS GOOD.の成功から、ものづくり企業が学べるポイントは多い。
① ブランドの「体験」を設計する
ただ「大豆麺を販売する」のではなく、「どう食べるか」「どう楽しむか」まで含めて提案している。これにより、ユーザーは買った後も迷わず、リピートしやすくなる。
② SNSを活用した市場開拓
製品単体ではなく、レシピ動画を通じて間接的に興味を持たせる。この戦略によって、自然と「大豆麺を試してみよう」と思わせる導線ができている。
③ ユーザー視点での商品開発
「美味しくない健康食では続かない」という課題に向き合い、何度も試作を重ねた。その結果、食べる喜びを損なわない商品が誕生した。
6. 「美味しくて健康的」な未来へ
低糖質・高タンパクな食品は数多くある。だが、それを「美味しく、無理なく続けられるもの」に昇華させることができるかどうかが、成功の鍵となる。
つまり、DAIZ麺を売り込もうとするのではなく、きっかけだ。そこから派生したライフスタイルを提案するのである。そのライフスタイルはメーカー自身も提案して、そのストーリーに魅せられるとともに、ユーザーにも提案を呼びかける。そうすることでいつしか、ダイエットはネガティブなものではなくなっている。そのおいしさを相まって、継続できるというわけである。
DAIZ麺が美しさと健康を生み出す文化のプラットフォームになっているのが面白い。キラキラ女子が集まる会場で、人見知りの僕はドギマギしながら食べた(笑)が、学びは多かった。
食べることは、単なる栄養補給ではなく「幸せな時間」だ。その幸せを損なわずに、健康的なライフスタイルへと導くDAIZ IS GOOD.の挑戦は、これからも続いていくのだろう。
今日はこの辺で。