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視点を変えると雑貨はもっと面白い―韓国発スマホアクセサリーブランド「HighLoop」に学ぶ発想力―

好奇心高めるハイループのストラップ

 スマートフォンをいかに快適かつおしゃれに持ち運ぶか。この問いは、今や多くのユーザーが求めるニーズになっている。そんな中、韓国で人気を博し、2020年から日本市場でも急速に注目を集めているのが「HighLoop(ハイループ)」である。本記事では、「雑貨はちょっとした視点の転換があるだけでグッと面白くなる」ということを証明する、HighLoopのユニークなスマホストラップの魅力と、そのアイデアから学べるヒントを掘り下げていく。

1. 雑貨の真骨頂は「発想の転換」にあり

 雑貨は本来、日常生活に寄り添いながら、私たちの気分を高めたり、利便性をプラスしてくれたりする存在である。ありふれた道具に新しい切り口を加えた瞬間、「こんなの欲しかった!」と心をくすぐる“面白さ”が生まれるのだ。

 たとえばスマホの落下防止グッズといえば、背面にリングを取り付ける「リングスタンド式」が定番。だが、ワイヤレス充電がしづらいなどの問題点も。そんな既存の欠点を解決する形で注目を浴びているのが、今回紹介するHighLoopのスマホストラップである。

2. 韓国発の注目ブランド「HighLoop」とは

 HighLoop(ハイループ)は、韓国でスマホアクセサリーを展開するブランド。特に「フォンストラップ」と呼ばれる製品群が人気を集めている。スマートフォンを肩から掛けられる発想や、スマホケースに取り付けるだけの手軽さなど、従来のリングスタンドとは異なる魅力で注目度が急上昇中なのだ。

  • • 使用が簡単かつトレンディなデザイン
  • • スマホの機種を問わず使える汎用性
  • • 耐荷重約15kgの安心感

 2020年に日本国内での販売をスタートした後、オンラインストア(SiNCERE storeなど)を中心に多くのユーザーから支持を集めている。

3. “肩掛け”も“ケース装着”も自由自在!HighLoopの使い方

 HighLoopの最大の特徴は、ストラップの取り付け方にあります。

 スマホケースのカメラ穴や専用のタグ部分にストラップを通し、テープを貼り付けるだけで完成。しかも素材はポリエステル100%で丈夫なうえ、最長で10回程度の貼り直しが可能(ただし、粘着度は再利用で徐々に弱まるので要注意)。

シンシアの提案する次世代ストラップ
シンシアの提案する次世代ストラップ

 上写真(左下)が完成形。つまり、ストラップの両方の先端に強力なテープがついていて、そのスマホケースの裏側で貼り付け、カメラの穴から前に通して下からまたスマホケースの裏側に入れて、貼り付けるのである。

 すると、表面に出てきたストラップ部分が持ち手になるわけで、ここに手を入れて、話せば落下をふせげるわけである。

 ストラップ自体は約240〜330mmの長さ設定があり、肩に掛ける使い方も可能。リングスタンドに比べて、ワイヤレス充電を妨げにくい点も大きなアドバンテージである。

主な製品例

  • • フォンストラップ:スマートフォンを肩から掛けたり、手を通して落下を防いだりするためのストラップ
  • • ハングオンタグ:ストラップの装着をさらに便利にするタグで、スマホケースを選ばず活用可能

4. 機能性+ファッション性=ライフスタイルに寄り添うデザイン

 HighLoopが人気を博しているもう一つの理由は、多彩なカラーや柄をラインナップしていること。スマホは日常生活で常に目にするアイテムだからこそ、お気に入りのデザインでコーディネートを楽しめるのは大きな魅力である。

 耐久性や使いやすさだけでなく、ファッションアイテムとしての役割も持たせる。そうすることで、ユーザーの心をくすぐる製品に仕上げているのだ。

単なるメガネ吹きではない
他にも、メガネ吹きも。「実は曇りづらいんです」と松本さん。その理由は、この素材に、界面活性剤をねじ込ませているから、だそうで、少し手を加えることで、見違える。

5. 雑貨の面白さを証明する「新しい切り口」

 一見「ただのストラップ」に思えるかもしれない。だが、そこに「肩掛けにする」「ワイヤレス充電を阻害しない」「取り付けが簡単」といった新しい切り口を組み合わせることで、既存の課題を解決しつつファッション性までも向上。

「雑貨の面白さ」は、“商品力=おもしろ発想”が加わることで驚くほど大きく花開く。HighLoopは、その好例と言えよう。

6. 視点を変えてこそ雑貨は進化する

 スマホ周辺グッズはライフスタイルの変化とともに急速に進化している。だが、その裏には常に新しい視点から生まれるアイデアがある。

 既存の問題を洗い出し、デザインと機能を再構築することで、ユーザーの満足度をさらに高めることができるのである。

 「たかがストラップ、されどストラップ」。そこにどんな着想を加えるかで、大きな価値が生まれるのは、雑貨というカテゴリーならではの醍醐味だろう。彼らの楽しい発想は、人々の心をウキウキさせるし、それが雑貨の真骨頂。さらなる発掘と発想に期待したい。 

 今日はこの辺で。

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