カピバラさん 15周年 アニメ に イベントに 健やかに育ったなぁ
バンプレストトライチームは伝説である。女性だけからなる特命チームで、ここから生まれたのが「 カピバラさん 」。僕は「カピバラさん」の立ち上げを取材したことがあり、僕自身も惹かれ、人気者になるだろうと予測した思い入れのあるキャラだ。それが今、バンプレストは株式会社BANDAI SPIRITSとなり、そのもとで 15周年 の時を迎えた。 アニメ も始まり、イベントが開催されるなど、目白押しだ。
「 カピバラさん 」は、動物のカピバラをモチーフにしたキャラで、「温泉に入ることと、草を食べること」が大好き。それ以外はボーッとしているか寝ているか。笑。ミドリノ草原で暮らす、他の仲間も皆、同様にほのぼのとしていて、のんびり。
現代人が、急かされるような日常を過ごす中で、のんびり、ほっと一息つく、あたたかさがここにはあって、それはすごく重要なことに思えるのだ。
2016年6月からは「OTONA KAPIBARRASAN」という新しいデザインラインも提供し、インテリアにも調和しそうな、色鉛筆と水彩のお洒落なテイストでその幅を広げた。
今では、カピバラさん公式HPは月間ユニークユーザー2.8万人で、Twitterフォロワー数66,900人にのぼる。Webアンケート結果(2018/4/30実施)によれば、キャラクター認知度:79.8%(12~19歳:93%・20~29歳:92%・30~39歳:80%)で、カピバラさん商品購入者:16.9%(対象:全国の10~40代女性計10,000 人)である。
2020年は、記念すべき15周年の年であり、4月には主婦と生活社から書籍「カピバラさんのまいにち」が発売され、10月より毎週金曜朝7:30、テレビ東京系「きんだーてれび」 内で、初めてのアニメ化「アニメ カピバラさん」も実現した。そのPVは下記の通りである。
イベントも目白押しで、東京ソラマチ3階で、15周年記念イベントを今月25日まで開催中。12月28日からは有楽町マルイでも予定されている。今では数多くのライセンシーとともに、商品化されていることから、それらの商品とともに、これらのイベントを盛り上げていく。
もう遡ること、2005年、僕は最初に「カピバラさん」の立ち上げを取材した際には、当時のチームリーダー遠藤さんがこのキャラの誕生を語っていて、本来、購入者の多くは女性であることからこそ、そのメンバーが中心となることに共感した覚えがある。
キャラクターにありがちな、小さい子供向けに商品を作るのではなく、同世代の女性の気持ちに応えるこだわりがあって、キャラクターの裾野を広げたと思う。どこか癒しをもたらすテイストと、その着眼点は、当時のメンバーの話していたとおり、やっぱり受け入れられ続けた。
やっぱりキャラクターは、育む人により、成長の仕方が違う。愛を持って育てられた「カピバラさん」は、やはり、愛らしくのびのびと健やかに育っていたのだ。15年もの歳月を経ても、色褪せず、輝いているし、定番キャラクターとしての地位にたどり着いたのは、最初から今に至るまで、その想いが一貫しているからだと思う。愛ゆえの15年ではないかと思う。