考え抜かれた“ニット”Thinknit あなたの食器を洗う 羊毛たわしに
皆さんは、食器などを何で洗っているだろうか?そこで発見したのが、ニットで洗うという発想である。次世代の“たわし”をニットを使って開発した。創業50年を超える老舗の手袋メーカー、イチーナが編み出した商品。奇抜なようでいて、自然に優しい「Thiknit」と呼ばれるシリーズの一つである「DISH WASH(羊毛たわし)」である。
ニットの常識を変えていく ThinKnit
1.ニットで食器を洗う?
大抵、ニットというとセーターなどのイメージが強いだろう。しかし、それを“たわし”がわりに使うというのは想像できないだろうが、実は相性が良い。ニットは食器などの油汚れを吸着しやすいという要素を持っており、その分、洗剤の使用量が少なくて済む、という特性があったのだ。
100%天然由来の素材であり、流行りの言葉で言うなら、サスティナブルなスポンジということである。
ノーマルな「5G Rib」は油汚れのフライパンなどにはピッタリ。使うとやや縮むのだが、それはそれで洗いやすく、また少ない洗剤で経済的で、エコである。約半年は使い続けられる息の長い商品。
サイズと仕様をやや変えて「5G Plain」であれば、フライパンよりは小さな「お皿」などに使えるのであり、その他、泡立ちの良いセルロース入りの「5G Cellulose」もあってバリエーションも豊か。イギリス産ウール100%を使用し、弾力性と耐久性に優れているから、洗い物も楽しく。
2.エコバックもニットで優しくお洒落に
元々僕はこの「羊毛たわし」に深い関心を持ったのであるが、ニットのマルシェバッグなどもある。下の写真の通り、実はショッピングに便利なエコバッグのようで、ちょっと差別化できるお洒落さも加味されて女性ウケが良さそう。
他にも、グリーンポットカバーという商品は独特で、筒状の形状を保持しながら、ニットのしなやかさを残すもので例えば、植木鉢などを優しく包み込む仕様だ。ここにもモールドニット製法という昔ながらの職人芸が活かされていることを忘れてはならない。この素材を活かしたさまざまな発想が商品をなって、僕らに新たな気づきをもたらしてくれる。
3.持っている素材でライフスタイル提案を
また、照明もあって、無縫製で編み上げる最先端技術ホールガーメントという技術を使っていて、一本の糸で立体の球体を編んで、編みぢと照明の光が木漏れ日のような灯りを演出するというわけだ。
「ThinKnit」というブランド名にもあるとおり、ニットの持つ魅力を考え続け、そして、末長くお客様と一緒に優しく寄り添えるものを提供していくのであり、ここにメーカーの新しい姿を見た。僕らは知らず知らず、ニットというのはこういう商品だという固定概念にとらわれていたのである
でも、ニットによって質感の美しさを光と陰と共に表現できたり、僕らの生活を向上させる一因として、その素材に着目していくと、それは全く違った新しい価値のように見えてくるし、それで生活は充実する。今、メーカーはその時代の変わり目を察知して、少しずつではあるが、素材を活かしてライフスタイルを提供すべく、挑戦の一歩を進んでいる。
今日はこの辺で。