これも ”サスティナブル” 商品 !? 植木鉢にささる”鉛筆”知られざる 魅力
「なんだこれ?植木鉢に鉛筆がささってる」異彩を放つその見た目。これ、見間違いではない。「知ってますか?」レトロバンクの代表取締役 中村真衣子さんが「鉛筆についての知られざる魅力」を語り始めたのである。
大真面目に サスティナブル 商品 であり注目度抜群
「お馴染み『鉛筆』は実はエコな商品なのです」と彼女はいう。これが植木鉢とどう結びつくの?と言いたくなるのは無理もない。その特性ゆえにまた、新たな価値を生んで、時代に合わせて生まれ変わろうとしている。
この商品は「芽が出る鉛筆」といい、植木鉢に軽く土に浸しておくと、鉛筆の先端から花や葉っぱが出てくる。元々、デンマークのスプラウト社がこれを商品化していて、今や世界80カ国以上、3000万本、販売しているヒット商品なのである。
なぜに、このようなものを作るようになったのかというと、きっかけは、この商品はアメリカのMITの学生グループが「未来のオフィスに必要なものを開発する」という授業を行ったことにある。学生たちが着目したのは「鉛筆」の成分。実は鉛筆は黒い芯などは有害に思えるが、とんでもない!「木」と「粘土」と「グラファイト(黒鉛)」しか使っていなくプラスチックの類は一切使っていない。
とはいえ、そんな鉛筆であってもある程度、短くなった時には書きづらくなって捨てる人が多い。そこで着想を得て、先端にカプセルをつけて、種子を入れれば、そのまま植木鉢にさすと、鉛筆も自然に帰っていくし、先端の種子は花を咲かせるという嘘のような本当の話である。
鉛筆は土へと帰り、種子は花を咲かせる
写真のようにして鉛筆の先端部分にはカプセルに入ったタネが入っていてこちら側を土に添えておくと、そのまま、植物が出来上がるという仕掛け。その種子は、全部10種類あって、バジルやライムなどの食材にもなりそうなものやカーネーションやひまわり、といったみて楽しむものまで幅が広い。
言うなれば、サスティナブルなのだが、ここで中村さんが強調していたのは「植えてから育てて、大きくなるまでを楽しめる」という点なのである。「別にサスティナブルだからやらなければならないと押し付けられるようなものであったのではだめなんです。なぜなら、そんな事をしても続かないからです」と彼女はいう。この要素が実は、大事なのかもしれない、と思ったわけである。
というのも先日、記事にした「くらしきぬ」の「はらぱん」規格外商品を扱うという取材で、広報の佐藤さんが強調していたのもこの点だった。サスティナブルだからやるのではなくて、楽しみながら体験して、かつそれが地球のためになるという、楽しみの要素に価値を感じているのが特徴である。
「見た目だって面白いでしょ?そうやってコミュニケーションのきっかけにもなりうるこの商品だから、まずは展開してみようということで、私たちが代理店として、この商品を扱うことにしたのです」とノリは軽いが、商品への想いは確かだ。明るい気持ちが地球をポジティブによりよくしてくれる。
今日はこの辺で。