1. HOME
  2. News
  3. 新・小売り学
  4. 社会・経済
  5. 経営・決算
  6. 楽天 “国内EC”好調 三木谷氏の“挑戦”の結果と未来 ( 2021Q1 決算 )

楽天 “国内EC”好調 三木谷氏の“挑戦”の結果と未来 ( 2021Q1 決算 )

 今まで地道に積み重ねてきた“挑戦”が結実してきたのは間違いなく、追い風は吹いているが、投資がど未来にどう作用するか。先ほど、楽天グループ株式会社(以下、 楽天 )は 2021年第1四半期 決算 ( 2021Q1 )の発表を行い、売上収益は3915億円1300万円(前年同期比18.1%増)と明らかにした。第1四半期として過去最高の数値である。印象的だったのは、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史さんが「カードはNO1、証券も1位に近づき、銀行はネット銀行1位」と自信を見せたところで、楽天市場他「 国内EC 」とネット系を強みに、経済圏を構築してきた“挑戦”の成果と見て間違いない。ただ、数々の投資が響いて373億円の営業損失であり、彼の新たな“挑戦”も含めて、そこを見据えて考えたい。

楽天 2021Q1 決算 発表 国内EC は堅調

 楽天市場を筆頭に、楽天ファッション、ブックス、Rakuten24、ネットスーパー、ラクマなどから構成される「ショッピングEC」の流通総額は前年同期比33.9%増。ここにトラベル、ゴルフ、デリバリーなどを追加した「国内EC」流通総額も1.1兆円と前年同期比22.4%増である(ともに2021年第1四半期の数値)。

 故に「国内EC」の売上収益は前年同期比27.4%増となり、営業利益は前年同期比19.8%増と高水準。営業収益の額は12.7億円で、これは物流関係などの投資7000万円も含んだ数字である。コアビジネスと言われる事業が堅調に推移した結果、赤字幅が縮小していると説明した。

楽天 2021Q1 決算 国内ECを支えたのは何か?

 それを支える要因はいくつかある。まず利用者数の増加傾向。昨年同期比で「楽天市場」が16,4%増、「楽天ブックス」が22.6%増、「楽天ファッション」が47.9%増、「楽天西友ネットスーパー」が55.6%増という具合である。そこに加えて、1ユーザーあたりの購入額と購入頻度。購入額は前年同期比15.5%増、購入頻度は前年同期比15.9%増となっている。

 さらにそれを下支えしているのは、彼らが掲げる経済圏である。それによりエンゲージメントが高まり「定着率」は73%(2020年第4四半期で購入した人が2021年第1四半期で購入した割合)。合わせて「クロスユース率」も39.4%(楽天市場とラクマなどを2021年第1四半期併用した割合)となっており、これらがお互いを引き上げあっているという状況である。

コロナ禍でキャッシュレス、デジタル利用の増加でフィンテックが伸長

 フィンテック事業も好調で、楽天カードは2200万人の会員を突破し、コロナ禍でのキャッシュレスの流れが追い風となっている。カード事業は営業利益は12.5%増で2桁成長を遂げて、楽天市場での流通総額における楽天カード決済比率は66.8%にまで広がっている。また、楽天証券も営業収益が43.5%増と好調に推移している。

 実感するのはお金の出入りをする部分をしっかり抑え、そこの部分でSPUによるポイント施策を絡めて、双方に好影響をもたらす流れが、奏功している。コロナ禍によって利用度合いが増加し、会社全体の収益に寄与しているということになる。ただ、冒頭にも書いた通り、楽天モバイルをはじめ、好調を背景に、積極的な投資を行なっていて、それが営業損失373億円という結果になっていると思われる。その部分を含めて、三木谷さんはどう思っているのか、その辺が気になるところである。

三木谷さんは追い風を背に挑戦の姿勢

 今や楽天カードはクレジットカードではナンバーワンの地位にあり、かつ楽天証券も1位に近づいていて追い越せるだろう。楽天銀行はネットバンキングでは一位で将来的にはメガバンクと口座数で肩を並べる規模になる。デジタル環境と経済圏の強みをフルに活かして、様々な業種に楽天の存在感を見せている、と自信を示したのが、何を隠そう代表取締役会長兼社長の三木谷浩史さんである。

この続きを閲覧するには会員ログインが必要です。
会員登録がお済みの方はログインページより、ログインし記事の続きをお楽しみください。
未登録の場合は会員についてをご確認いただき、会員登録をお願いいたします。

関連記事

145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
詳しくはこちら
 本気で書くにはボランティアではできません。最初にメルマガplus=メディア会員(有料)を作りました。これからの成長も含めて力貸してください。
メルマガplus詳細

What’s New

Good feedback

検索