インスタグラムの攻略法 “リール(Reels)”で差をつけ、AIを味方につけよ
Instagramはリール(Reels)を使ってフォロワー獲得するのか。フィード投稿ばかりで終えていた人も多いのではないか。SNSコンサルタントの宮田 綾子さんの話を聞きに、国際宝飾展にやってきて、それを思った。彼女自身それほどインスタには乗り気ではなかったが、そこに彩られる世界が華やかで魅了された。以来のめり込み、独学で学んだだけに、彼女なりに理論がしっかりしている。人間の心理を捉えていて面白い。彼女自身も、自力で17万のフォロワーを数えるほどになった。
リールのAIを攻略せよ
1.リールが新規フォロワー獲得には有効
注力すべき要素は、大きく分けて3つである。
- ・リール(Reels)
- ・フィード投稿
- ・ストーリーズ
三つのある中でももっとも大事なのが、一つ目の「リール」だという。リールとは、インスタでできるショート動画のことである。リールが大事な理由は、最も自分が普段抱えているフォロワー以外の人に届きやすいからだ。何気ないものも、上手に編集できてしまうのが凄い。すみません、見よう見まねで取り急ぎ、やってみたのがこちら。ただ、色々やってみたくなるね。これは純粋に面白い。
その動画はより専門性が高い方が伸びやすい。例えば、猫だけ、料理ばかりでいいのだ。そういう具合に、何かに寄せて作った方がインスタのフォロワー獲得にはプラスに作用する。今やインスタがこれだけ浸透した理由の一つにそのAIの精度の高さが挙げられるからである。広告なしで、人が集まるんだから凄いよ。
2.AIに気に入られることがまず第一
それじゃ「リール」が例えば、猫ばっかりで同じような投稿になって、つまらなくならない?
そんな危惧が生まれそうだ。だが、重んじるべきはそのような先入観ではなく、AIのアルゴリズムに向き合う事。ペットを飼っているとして、そこに色々な犬や猫を、全てをごちゃ混ぜで投稿したくなる。それが人の心情ってものだがグッと堪える。
つまり、「自らが投稿したい」ものと「誰かしらが見たい」を明確に峻別しましょうと。フォロワー獲得をしたいなら、徹底して後者に振り切ること。AIにとって、それが一番、自分が誰であるかを鮮明に伝えるメッセージで、それゆえ拡散につながるからなのだ。分かっていつつもなかなかできない。ここがみそだ。
3.最後まで視聴されるリールを目指す
それをせっせと地道に繰り返すのであり、その理由はリールがタイミングに左右されないからだ。投稿後、しばらく経過した後でも、いきなりバズることも少なくない。やればやるほど、チャンスが出てきて、貯金するつもりで繰り返し、リールを投稿することが望ましい。
短尺動画とはいえ、ある程度の秒数、録画できる。しかし、宮田さん曰く、10秒程度に済ませるのがよい。また、スマホで見ることを鑑みれば、縦長で撮影すべきとしている。それらもAIとの絡み。
10秒程度とする理由は「全体の投稿の秒数に対しどれだけ長く見られているか」がAIの判断材料となっているから。つまり、いかに最後まで見てもらうかが大事なので、無駄に長くしないのが吉である。
4.結論から入ってそれをネタバラシ
その上で、何を見せるか。全体の構成にも配慮し、最初に「ネタ」を持ってきた方が良い。考えずに撮影すれば、頭からあるがままを投稿しがちである。また、冒頭に「こんにちは」なんて挨拶をしようものなら離脱される。つまり、人の関心を惹くわけである。結論から入り、その理由と経緯をネタバラシするように、動画にまとめるのだ。全体の完成図から逆算して撮影し、構成していく習慣づけができるかで意識の問題だ。
実際、アカウントを開いてみたが、凄いわ、マジで宮田さん。
また、そこに文字を入れるのも効果的だ。なぜなら、電車内で視聴している人もそれであれば、瞬時に、中身が理解でき、それも最後まで見てもらえる要因になるからだ。その一方で、AirPodsなどで聞いている人もいるわけで、音源も大事。
「リール」にはインスタの音源をつけることができ、トレンドに近い曲を入れるのが得策。宮田さんの場合、ご自身の娘さんがTikTokをやっていることから、そこで使われている曲などを参考にするというのだ。
惹きつけてフォローへ
1.インスタだからと肩に力が入らないように
言われてみればどれも、当たり前。なのだが、これが案外できていない。これは以前、インフルエンサーの「ゆうこす」さんも近しいことを口にしていた。人と会話をする時となんら変わらないのだと。
なぜか投稿ではかしこまる人が多い。寧ろ、迷ったら、普段の会話を思い出すと。興味を引くために話すのと同じ感覚でインスタライブをすればいいと。そう話していたのが記憶にある。彼女曰く、それだけで、その反応は格段に違ってくるというわけで、極めて本質的である。
、、、とまあ、ここまでかなりの字数を一つ目のリールに費やした。だが、それだけ、インスタを使いこなす上では、これが大事だということになる。
2.プロフィールへ誘導しフォローへ
繰り返しになるが、このリール動画が新規フォロワーを獲得する上では重要。あえて付け加えるなら、そのリールからプロフィールに誘導することを忘れないようにする。どれだけバズってもそこで、アカウントに関心を持ってフォロワーにならない限りは、リールをやっている意味がない。
また、そのプロフィールでは、何の専門性を持った人なのかが大事。それが必要で、視聴者が手に入れたいものが何かとその専門性を合致させることで、メリットが生まれて、そのアカウントに興味関心が生まれるのだから。
正直、インスタのフィード投稿に関係なく、いろいろ漠然と理解していたのが恥ずかしくなる。今更ながら、靴下屋でショップ店員が話してくれたのは、リールだったのかと思った。
関連記事:デジタルを駆使して人を重んじる姿勢 靴下屋の吉祥寺での挑戦は人の温もりで溢れている
3.「フィード投稿」では保存が大事
二つ目の大事な要素は「フィード投稿」である。Instagramでは、これがポピュラーなイメージなように思えるが、これは、フォロワーに対しての発信。新規フォロワーには繋がりにくい。つまり、リール動画を繰り返し、集めてから意味を持つのがフィード投稿と考えた方が良さそうだ。
フィード投稿は大きく分けて2つ。
- 一つは写真で魅せる「ばえる」系。
- もうひとつは、情報が多めの「文字入れ」系となる。
考え方は、リール動画と一緒。何を求めたフォロワーに対して発信するのかを意識する。その投稿には10枚まで入れられるので、なるべく多く入れるのが吉。同じく、最後まで見てくれた人が離脱しない方が、AIからの評価が高くなる。宮田さんの場合、静止画と動画を合わせたりして、飽きさせない仕様を心がけているのは流石だ。
多く画像を入れる理由の一つとして挙げられるのが「保存」にある。インスタには「保存」機能があって、こういう画像を自分のアカウントに保存できて、いつでもそれを引き出せる。つまり、それを狙っていく理由は、AIによればその「保存」が多いものをプラスに判断するからだ。ゆえに宮田さんも時に、意図的に「保存をしてね」などという文言を入れるのだとか。
4.ストーリーズはフォロワーとの交流
最後に「ストーリーズ」。これは24時間だけ見られる投稿で、実は、コミュニケーション的な色彩が強い。そもそも繋がりのない人には「ストーリーズ」が目に入ることはない。つまり、どちらかと言えばフォロワーになった人たちとの「交流」をこの「ストーリーズ」で図り、関係性を深めるわけである。
例えば、宮田さんの場合は、そもそも普段から旅行などのリール動画、フィード投稿が多い。
だから「ストーリーズ」でその旅行の裏側などを見せて、より一つ一つの行動に意味合いをつけているわけである。そうやって深掘りし、惹きつけつつ、フォロワーの行動を喚起する。行動の喚起も面白くて、いいねはもちろん、「リアクションボタン」を意図的に入れている。
実は、そのリアクションボタンは画面上、タッチするほど、わーッと画面上にそのリアクションが映し出されて、楽しい。それがそのアカウントと人との一体感が生まれて、ファン意識も高まっていくのである。
以上、3つの要点をまとめたわけだ。
それぞれにそれぞれの長所があり、そこを有効活用していくのみ。ただ、彼女が強調したのは、地道に繰り返すこと。1ヶ月や2ヶ月では成果を見ない。それでも、上記の通り、セオリーに従えば、結果が伴ってくる仕組みになので根気強くやって欲しいと説く。これを独学で身につけていったというのだから、宮田さん、あっぱれである。
今日はこの辺で。