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インスタグラム集客を加速させる実践ガイド―19万人のフォロワーを集めた宮田綾子さんが語る“バズ”の秘訣―

 Instagramを使ってビジネスや個人の発信を強化したい、フォロワーを増やしてたくさんの人に見てもらいたい――そんな方は多いのではないだろうか。実際に19万人ものフォロワーを獲得し、企業PRや個人のコンサルを行うなど、多岐にわたる活動をしているのがインフルエンサー・宮田 綾子さんである。本稿では、宮田さんが、国際宝飾展のセミナーで語った内容をもとに、「バズる」リール動画の作り方や写真投稿での工夫、そしてフォロワーとの交流を深めるためのストーリーズ活用法など、インスタグラムでアクセスを増やすためのポイントを余すところなくお伝えする。

さあ、一緒に「今、何をどう投稿すれば伸びるのか?」を学び、Instagramの世界を存分に楽しもう。

1. インフルエンサーへの道のり:宮田綾子さんのきっかけ

 2016年ごろ、まだ「インフルエンサー」という言葉自体が一般的ではなかった時代。宮田さんは知人から「Instagramが流行りはじめている」と勧められ、なんとなく始めてみたそうだ。もともとは企業で契約社員としてOLをしていた彼女が、Instagramを開いてまず驚いたのは、そのきらびやかさである。

 「何この華やかな世界…!私もこういう発信がしてみたい!」

 そんな純粋な憧れから一歩踏み出し、試行錯誤の末にたどり着いたのが「自分で情報発信をして、商品PRやサービスの紹介を担うインフルエンサーとして活動する」という形である。

 現在では企業のPR案件だけでなく、インスタグラムの活用方法を伝えるセミナーや個人向けコンサルをZoomで行うなど、多方面で活躍しています。

2. Instagramの最新傾向とバズの仕組み

バズとは何か?

 いわゆる「バズる」とは、ある投稿が急激に拡散され、多くの人に見られる状態である。

 宮田さん自身、ビール(お酒関連)の投稿が大きくバズり、一気にフォロワーが増えた経験がある。

 「一度火がつくと想像以上の数字になる」――これが今のInstagramの特徴である。特にショート動画を中心としたプラットフォームになりつつあるため、リールが爆発的に回れば、一夜で何千、何万というフォロワー増も夢ではない。

伸びる人と伸びない人の違い

  • • 投稿内容やジャンルが一定で、AIに“わかりやすい”かどうか
  • • フォロワー以外のユーザーにも届く仕組みを意識しているかどうか
  • • プロフィールを魅力的に作り込み、バズ時に逃さずフォロワー化できるかどうか

 え?AIって何?実は、InstagramのAIは、「どういったジャンルの投稿をしているのか」「誰におすすめすべきか」を常に分析している。この仕組みを踏まえて投稿を設計すると、バズる可能性を高めることができるのだ。

・Instagramの構成要因

 注力すべき要素は、大きく分けて3つである。

  • ・リール(Reels)
  • ・フィード投稿
  • ・ストーリーズ

 三つのある中でももっとも大事なのが、一つ目の「リール」。リールとは、インスタでできるショート動画のことである。

3. リール(Reels)を制する者はInstagramを制す

リール動画が最優先!

 宮田さんがまず挙げるのは、「リール動画を絶対にやってほしい」ということ。InstagramのAIは、リール動画を特におすすめ表示しやすい傾向がある。

 写真よりも広い層にリーチしやすいため、フォロワー以外の人に投稿を届ける最も有効な手段と言えます。

リール動画を作るときのポイント

1. ジャンルを固める

  • • AIに「この動画は●●(料理/ファッション/美容/旅行など)のジャンル」と正確に判定してもらうことで、リーチが広がる。
  • • 「いつも同じような動画でいいのかな?」という不安は不要。専門性がある方が認識されやすく、拡散もされやすいのだ。

 例えば、猫ばっかりで同じような投稿になって、つまらなくならない?

 そんな危惧が生まれそうだ。だが、重んじるべきはそのような先入観ではなく、AIのアルゴリズムに向き合う事。ペットを飼っているとして、そこに色々な犬や猫を、全てをごちゃ混ぜで投稿したくなる。それが人の心情ってものだがグッと堪える。

2. 長さは10秒前後

  • • 10秒程度の短さにすることで離脱率が下がり、“最後まで見られた率”が上がる。
  • • もし30秒や1分のリールを作る場合は、しっかり飽きさせない工夫を入れる。

 ちなみに、10秒程度とする理由は「全体の投稿の秒数に対しどれだけ長く見られているか」がAIの判断材料となっているから。

3. 最初の2秒が勝負

  • • 画面を流し見しているユーザーが「お!」と気になるシーンを最初に持ってくることが肝心。
  • • たとえば料理の完成形を一番はじめに出す、結論を先に見せるなど、引き付ける“きらめき”を先頭に置く。

 考えずに撮影すれば、頭からあるがままを投稿しがちである。また、冒頭に「こんにちは」なんて挨拶をしようものなら離脱される。つまり、人の関心を惹くわけである。結論から入り、その理由と経緯をネタバラシするように、動画にまとめるのだ。

4. 音源選びはトレンドを意識

  • • InstagramやTikTokで流行している曲を使うと、ユーザーが見つけやすく、AIのおすすめ表示も狙いやすい。
  • • 時には自分の声やナレーションを入れる「声ありリール」も人気上昇中。

 「リール」にはインスタの音源をつけることができ、トレンドに近い曲を入れるのが得策。宮田さんの場合、ご自身の娘さんがTikTokをやっていることから、そこで使われている曲などを参考にするというのだ。

5. 文字や字幕を活用

  • • イヤホンなしで見る人も多いため、音なしでも内容がわかるように字幕やテロップを入れるのがおすすめ。
  • • ダサく見えるかも…と気にしなくて大丈夫! 重要なのは伝わりやすさである。

6. リールは“貯金”のつもりで

  • • 投稿してすぐ伸びなくても、後になって急に再生数が伸びることもあるのがリールの特徴。
  • • ひとつ“バズ”が起きれば、過去リールも芋づる式に伸びる可能性が高いので、とにかく数を貯めておく。

キャプションとハッシュタグの位置づけ

  • • リールにもしっかりと「どんな内容の動画か」を書いたキャプションを添える。
  • • 目的はプロフィールへの誘導である。バズったときに「いいね、フォローしよう」と思ってもらえるよう、キャプション内で自分のアカウント名や投稿ジャンルを紹介し、プロフィールへ飛んでもらえるフレーズを忘れずに。

4. 写真(フィード)投稿で狙う“保存”の重要性

写真投稿は「フォロワー向け」の意識

 リールが新規ファン獲得のための投稿だとすれば、写真はすでにフォローしてくれた人たちに向けて内容を充実させる場。「この人の情報をもっと知りたい」と思われるように、フィードでは濃い内容を発信するのがおすすめ。

保存される投稿作りのコツ

• 縦長の画像を活用

スマホ画面により大きく表示されるため、視認性が上がる。

• 最大10枚の複数画像をうまく使う

1枚で終わらず、2~10枚目に補足説明や別アングル、ビフォーアフターなどを入れると、ユーザーの滞在時間が伸び、AIからの評価も上がりやすいのである。

• キャプションはしっかり書く

どんな情報が得られるのかを丁寧に説明し、「また見返したい」と思う内容を盛り込もう。

ここで言えることは、大きく分けて2つ。

  •  一つは写真で魅せる「ばえる」系。
  • もうひとつは、情報が多めの「文字入れ」系となる。

 考え方は、リール動画と一緒。何を求めたフォロワーに対して発信するのかを意識する。その投稿には10枚まで入れられるので、なるべく多く入れるのが吉。同じく、最後まで見てくれた人が離脱しない方が、AIからの評価が高くなる。宮田さんの場合、静止画と動画を合わせたりして、飽きさせない仕様を心がけているのは流石だ。

• 保存を促す工夫

中高年層を含め、意外と「保存機能」を知らない人も多い。「あとで見返せるように保存を活用してくださいね」など、一言入れてあげると保存率がアップする。

5. ストーリーズでフォロワーと交流を深めるコツ

ストーリーズの役割

  • • 24時間限定で表示されるため、「今」しか見られない特別感がある。
  • • 主にフォロワーが目にする機能なので、ファンとの交流・信頼関係構築に効果的。
  • • 普段の投稿とは違う“素の姿”や“舞台裏”など、親近感を生む内容を気軽にシェアできる。

 要するに、コミュニケーション的な色彩が強い。そもそも繋がりのない人には「ストーリーズ」が目に入ることはない。つまり、どちらかと言えばフォロワーになった人たちとの「交流」をこの「ストーリーズ」で図り、関係性を深めるわけである。

交流を生む仕掛け

1. リアクションスタンプ・スライダー・クイズ機能

  • • ユーザーに「押すだけ」「答えるだけ」で参加してもらい、コミュニケーションを生む。
  • • ちょっとしたやりとりが増えることで、「この人と私は仲が良い」とAIに認識され、投稿やストーリーズが優先的に表示されやすくなる。

2. ストーリーズの閲覧を促す工夫

  • • フィード投稿で「ストーリーズでも裏話を公開中!」など告知すると、閲覧数が増えやすい。
  • • フォロワー数の10%くらいがストーリーズを見てくれれば理想的。数が増えにくい場合は、何度か呼びかけるのが大切。

3. ハイライトを活用

  • • せっかく上げたストーリーズが24時間で消えるのはもったいない!というときには「ハイライト」に残すと、プロフィール画面からいつでも見てもらえる。
  • • ジャンル別に整理しておくと、ユーザーが興味のあるトピックだけを選んで見られるため便利だ。

6. プロフィールの設計と誘導のテクニック

初めて訪れた人にも“秒で”内容が伝わるように

• 1行目で「何を発信している人か」明確に書く

自己紹介や肩書きなどを長々と書くより先に、「美容情報発信」「簡単レシピ毎日更新」など一目瞭然にするのがおすすめだ。

• 感情的な文章よりも、わかりやすい要点を

「▲▲が大好きで…」「〇〇が趣味で…」と羅列するだけではなく、ユーザー目線で必要な情報を優先させよう。

自分自身へのメンションを使いこなす

• キャプションやリール内の文字でも、@ユーザー名(自分のアカウント)を載せる

1つの投稿のなかで複数回入れてもOK。

• 「詳しくはプロフィールへ」「プロフィールのURLはここからどうぞ」

 プロフィール欄にはビジネスに誘導するリンクを貼ると効果的。個人コンサルやセミナー情報などもそこから案内ができます。

7. ハッシュタグ活用と位置情報設定のポイント

ハッシュタグは“検索キーワード”

• ユーザーが実際に検索しそうなワードを選ぶ

たとえば「#美味しい」「#思い出」などの曖昧なキーワードより、「#東京カフェ巡り」「#渋谷ランチ」「#ダイエットレシピ」など、具体的に検索されそうな言葉を優先する。

• 30個フルに使うよりも、ジャンルを固めてAIに伝わりやすく

バラバラなテーマを詰め込むより、「これは料理投稿だよ」と統一感を持たせ、関連する言葉を固めて複数入れるほうが有利。

位置情報を味方につける

• ストーリーズにも積極的に位置情報を付ける

見知らぬ人が位置情報から投稿を発見してくれるチャンスあり。

• 自宅が特定されるのが不安な場合は、駅名や繁華街など大まかな地点を設定しておく

わざわざ人目につきやすい場所を選んでおくと、新規閲覧獲得につながる。

8. まとめ:3つの機能を使いこなしてアクセスを最大化

1. リール(Reels)

• “新規ファン獲得”の要。短くわかりやすい動画で最初の2秒を意識し、バズを狙う。

2. フィード(写真)

  • • “既存フォロワー向け”の濃い情報発信で、再度見返したくなるような価値提供を。
  • • 保存促進を意識し、キャプションもしっかり書く。

3. ストーリーズ

• “フォロワーとの交流”で信頼を深める場。スタンプやクイズで気軽に参加してもらい、プロフィールの閲覧やフィード投稿の見逃しを防ぐ。

そして、この3つの要素をすべて結びつけるのが「プロフィール設計」である。どの投稿からユーザーが訪れても、「この人のアカウントは面白そう」「もっと見たい」「フォローしよう」と思える作りこみが何より重要。

ポイントは「一度バズったら、その機会を逃さない準備をしておく」こと。

 プロフィールを整え、投稿で誘導し、ストーリーズで関係を深める――この流れを回せるアカウントが、確実にアクセスを増やしていく。

 バズは決して運だけではありません。正しい方向性と、継続的な積み重ねが、あなたのアカウントを大きく飛躍させるはずである。あとは、やるのみ。ただ、彼女が強調したのは、地道に繰り返すこと。1ヶ月や2ヶ月では成果を見ない。それでも、上記の通り、セオリーに従えば、結果が伴ってくる仕組みになので根気強くやって欲しいと説く。これを独学で身につけていったというのだから、宮田さん、あっぱれである。

 今日はこの辺で。

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