D2C を支える フルフィルメント 富士ロジテック 本格化 時代の変わり目
ネット通販において、僕は最近、思っているのは送り方の多様化である。型番商品を届けるなら共通のフローで一律配達されればいい。だが、今や“D2C”が出て商品よりそれに付随する価値観に共感が生まれ、商品が売れるから物流にしてもこだわりが必要。それに加えて、少量から徐々に拡大していけるよう対応できる柔軟性も大事だ。100年の歴史を持つ株式会社 富士ロジテック が D2C に向けて配慮した フルフィルメント を開始したと聞いて時代の流れを思ったのである。
それは「D2C eコマース物流フルフィルメントサービス」といい、そこに込められた意図についてこう説明する。「ギフトラッピングや同梱物対応など幅広い要望が増えていると実感している。また、商品と顧客との最初の出会いが、ユーザー体験の質に大きく関わってくるからこそ今こそ、自分たちが果たせる役目がある」と。
実際にこの仕組みは化粧品のネット通販で先行してやっていて、その企業で言えば、自社ECでダイレクトにお客様に届けるスタイルである。富士ロジテックは、この企業において打ち合わせからシステム設計、現場運用まで1週間でローンチへと導いており、当時、アイテム数としても4個、月100件の受注からであったが、機を逃すことなく一年で、1000件まで伸ばすことができたという。
富士ロジテック も フルフィルメントで D2C 本腰
他にも、健康食品のD2C系のネット通販では月500件が一年後には2000件。食品のネット通販ではD2C含め、モールなどにも出店してサプスクリプションで顧客と関係構築して月20件が10,000件にも上った。富士ロジテックとしてもこれら実例が積み上がっていることを受けて、全面的にサービス化して、広くD2Cの事業主に呼びかけようということになったようだ。
以前から記事にしている通り、自社ECにおいては、その価値の伝え方が大事であり、真に商品、店の考え方までちゃんと伝えて、真に共感してもらって初めて、買おうという行動へと繋がる。故に、お客様との対応は極めて繊細に進めていく必要性がある。
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だからこそ、お店がそこに打ち込む一方、富士ロジテックはそれを生かすフルフィルメントを構築できれば、これらは結実する。百年に渡る富士ロジテックの歴史もさることながら、それらの知見を今に生かす形を実践できたことで、この満を持してのサービス展開となった。
兎にも角にもその価値観をいかにして深く伝え、そして長きに渡る関係性を築けるか。D2Cが、こういう物流など、それを支えるバックアップの環境も整ったことで、自らの個の価値をビジネスにしやすい時代が着々とできつつあるのだ。
今日はこの辺で。