漫画 は縦読みが新たな 日本 の常識 ?
漫画をイメージしてみて欲しい。そう言われて「横長の見開き」をイメージした人は少なくないだろう。でも、徐々にその主役は縦長でスクロールして読む漫画になろうとしている。その漫画のことを「 ウェブトゥーン 漫画 」といい、昨今、スマホが浸透していることも後押しして 日本 の漫画の文化すらも時代とともに今風に置き換えられる可能性があることを、コピンコミュニケーションズジャパンから教わった。
コピンコミュニケーションズジャパンは元々韓国に起源があり、というのも、韓国こそがこのウェブトゥーン漫画の発祥の地。彼らは自分でそうしたコンテンツを手掛けつつも、当然ながら縦長ゆえのコマ割りや演出があるから、それを具現化できるノウハウが備わっているので、横長漫画の縦長化を請け負うなどして、徐々にその存在感を見せ始めているのだ。
さらに、僕が出会った時には、そこに加えて、日本の優れた作家と出会い、彼らとコンテンツ作成を行い、様々な場面でこれらのウェブトゥーン漫画を持ち込んで、日常、当たり前にそれらを浸透させる狙いを明らかにしてくれた。
縦で読む ウェブトゥーン 漫画 日本 で存在感
大変失礼な話だが、うっかり僕も同社に対して「これだけ横長の漫画が日本に定着している中で、紙にしづらいなど、縦長にすることによる弊害はないのだろうか」と質問してしまったのだが、その答えを聞いて、ハッとしたのである。「いや、そもそも紙にするつもりがないから何の弊害もないですよね」と。確かに。スマホがベースであれば、最初から横にする必要性はないのである。
さらに「横読みの漫画が読まれているのは、日本だけなんですよ」と続けた。だから今、日本の出版社もグローバル販売に苦戦している。海外の読者がその横長スタイルを受け付けないからであり、結果、日本の漫画を縦スクロールに変える必然性が出てきて、この会社への依頼も増えているという実態なのである。
作品そのもののクオリティは高いからこそ、リメイクすることで、その漫画の販売経路が広がり、結果その評価が高まることも考えられるし、とても需要のある世界なのだと説明している。
ウェブトゥーン 日本 の 漫画 作品を広めるために
日本国内に目を向けても、スマホ漫画アプリ「Comico」が最初に手掛けたのをきっかけに「LINEマンガ」「ピッコマ」も足並みを揃えて「ウェブトゥーン漫画」を充実させてきた。スマホとの親和性の高さもあり、若年層では寧ろそちらの方がお馴染みになりつつある。
言われてみれば、納得である。僕らがデバイスとして当たり前に使っているものが変化している以上、その中身のコンテンツもそこに合わせていなかければならないのは必然である。固定電話は減少し携帯、スマホになり、手紙はメールになりLINEになって、コミュニケーションが変わった。写真を撮るためにカメラを持つのもスマホが兼ねるようになればそれが当たり前ではなくなった。
漫画こそは日本独自の誇れる文化と思っていたが、この話を聞くと、本当に未来永劫、安泰なものなどないな、と思わせられる次第。もちろん、肝心なのはその中身であって、そこには自信があるだろうからこそ、時代を見ながら、その提案の仕方は変えていかねばならないようである。正直、この話は、文化そのものすら変えていく可能性を秘めているなと思ったのである。
今日はこの辺で。