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Sky 星を紡ぐ子どもたち オンラインゲーム の可能性 人との本質的な繋がりがここに

 僕らがゲームと言ってイメージするのは、何かをクリアしたり、バトルして決着をつけたりするものだけど、必ずしもそれだけがゲームではない。僕は、「Sky 星を紡ぐ子どもたち」という作品に触れて、それを感じたのである。知るきっかけとなったのは AnimeJapan 2022というイベントであって、このゲームを日本に浸透させるべく、リアルでその表現をする工夫が見られた。

sky は一味違うオンラインゲーム

1.いわゆるゲームっぽくない

 さて、thatgamecompanyという会社が手掛けたこのゲームは、世界中で1億6000万ダウンロードされて、日本でもファンが多く生まれている。それを思えば、描かれる日常は多くの人にとって、リアルの日常とは違う何か、惹きつけられる要素があるはずなのだ。

 スマホアプリなので、誰でもアクセスできるというから、僕も早速、トライしてみた次第であるが、最初から作り込まれた幻想的な世界に、無料で没入することができてしまう。

 その中身を説明するなら、オンライン上に存在する星々があなたの助けを待っているというものであり、ゲーム内で様々なイベントが続々用意されていて、そこで友情を深め、コレクションアイテムを手に入れ、楽しむシンプルなものである。

2.人種も性別も見た目も関係ない

 惹きつけられる要素は何か、という話に戻そう。それは、Skyブースのスタッフの話を聞いていて、それは中の世界が本質的であって、導かれるようにして、素の自分と誰かを引き合わせてくれるからだと、僕は思った。

 世間で言われるゲーム同様に、このゲームもアバターを作って、その世界に入る。それ自体は珍しいことではないけど、アバターを使うことで、ある意味、リアルの人間の姿を覆そうとしている感覚を抱いた。

 見た目も、人種も、性別も全く関係ない存在があって、中身で繋がろうとした時に、それらの区分けやカテゴリーは、ノイズでしかない。

 だからそれを一切排除して、到底リアルでは結びつかない、本来の強い絆に巡り合うことを、念頭に、この制作会社は、Skyを作る前のゲームから、ずっと意図してきた。

3.趣旨に賛同する人たちにより手掛けられたこの作品

 実は、この「Sky 星を紡ぐ子どもたち」の前にも、何年も前から、「風ノ旅ビト」という作品などで、thatgamecompanyは頭角を表してきて、その考え方は当時から変わっていないから、Skyのスタッフはその考え方に共鳴して、徐々に増えていった。

 スタッフたちも開発やプロモーションもスムーズで「Sky 星を紡ぐ子どもたち」という作品で、それらのやってきたことが熟してきたと考えるのが妥当かもしれない。

リアルでは到底繋がり得ない人と繋がる理由

1.あらゆるノイズを消し去る

 考えてみれば、オンラインというのは、場所という概念がない。

 何気なく、その世界を探訪し、自然に人と出会い、それがどこの人種であるかを全て、捨て去った時に生まれる人との交流は、リアルにはない興奮である。

 そして、そうやって出会った人同士が興味を持って繋がり、少しお互いが馴染めば、手を繋いだり、細かなジェスチャーで関係性を構築できるようになっているし、そうやって駆け巡るのが楽しい世界に仕上がっている。

2.ジェスチャーの意味

 しかも、僕がなるほどと思ったのは、この「ジェスチャー」という部分である。

 思うに、言語もまた、人と人との間の垣根を作るものだ。だから人との接点の入り口を「ジェスチャー」にすれば、その垣根すらもなく、もっとリアルでは出会わない人に遭遇できる。だから、真に中身で繋がって、人を熱狂させるだろう。引き込まれる理由がわかった気がする。

 僕がこの「Sky 星を紡ぐ子どもたち」を知るきっかけとなったのは AnimeJapan 2022というイベントであって、このゲームを日本に浸透させるべく、リアルのイベントでこの魅力を訴求する中で、出会ったのである。

 「ジェスチャー」をきっかけに人と繋がり、互いが認め合えば、会話もできると書いたわけだが、その現場のスタッフが「これもみてください」と案内されたのが、このSkyのブースの池のような場所。

 このゲームの中にもこれと同じモチーフが存在しており、このベンチに座っていれば、お互いが認め合うことなく、いきなり会話をすることができるのだそう。僕らの現実世界でも、話しかけてもらいたい時というのはあるはずで、その辺を踏まえたゲーム内の配慮を、このブースで再現しているわけだ。

3.繋がった先に新たな価値が生まれる

 繋がりあった先には何があるかといえば、彼らは「Sky 星の集い」というプレイヤー主催型のイベントを公認するプログラムがあるので、個々にイベントを開催する機会を支援していくわけである。

 アートや創作など、テーマに沿ったものに興じながら、プレイヤー同士が出会う場所をさらに演出していくのだそうだ。

4.価値観を共にするから世間の為になる行動も

 基本、無料であり、どこでマネタイズしているのかという問いに対しては、ゲーム内のアイテムを購入することで、それらが得られることになっているけど、あくまで無料でできる範囲が多いのは、その趣旨を真に理解した上で、課金してもらうことに意味があると考えているからのようである。

 そう考えると、勿論、それらのアイテムは人との結びつきをアシストするものであると同時に、この空間を守り、育てていくサポートの様相もあるように思った。

 商品によっては寄付につながるものもあるそうで、それこそ、自分達の使ったお金がどこに使われるのかを重んじる最近の傾向にもマッチしていると思った。

 ゲームといえば、何かをクリアしたりする楽しさもあるけど、この時代にあって、それも多様化して、つながる手段として、定着する可能性も秘めていて、それが人種や性別を超えて、真に価値観で繋がって、リアルには到底できない充実感を得られるとしたら、それもまた、新しく必要なゲーム性だと思った。

今日はこの辺で。

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