時代を読む 特集
【まとめ】地域を育み、未来を紡ぐ――ててて商談会の魅力
ててて商談会は、ただの展示会ではありません。それは、全国各地から集まった多種多様な価値観と文化が融合する場。そして、そこに並ぶのは、地域の自然や伝統から育まれた商品たち。それぞれに秘められたストーリーを通じて、新たな発想や気づきを私たちに届けてくれます。これを主催するのは、“作り手”、“伝え手”、“使い手”を繋ぐ活動を行う「ててて協働組合」。今回は、彼らの活動にスポットを当て、その知恵と魅力を探ります。
1.仏具から日常へ――CASTIN’の挑戦(2022年冬)
高岡銅器の伝統を活かした「CASTIN’」のブランドが仏具の枠を超え、現代生活へと浸透するまでの物語。
関連記事:高岡銅器 の伝統技術が光る「CASTIN」 その製法の歴史を背負って未来へ羽ばたく
2.再生紙の力を一般向けに――crep(クレプ)の新しい価値(2021年秋)
山陽製紙が業務用から一般向け商品へと挑戦する中で見出した、デザインと価値のバランス。
関連記事:山陽製紙 業務用からの脱皮 crep (クレプ)商品 企画 の裏側
3.鹿児島からお茶の魅力を再発見――すすむ茶店の試み(2021年秋)
鹿児島の地元産のお茶にスポットライトを当てたブランドのユニークな取り組み。
関連記事:鹿児島 は “お茶”の産地? だから伝える価値がある すすむ茶店
和三盆――伝統とデザインが織りなすHIYORI WASANBON(2021年秋)
瀬戸内地方の伝統的な和菓子『和三盆』に、新たなデザインを取り入れた『HIYORI WASANBON』。日和制作所が手掛けるこの取り組みは、職人技とアイデアを融合させ、伝統の新たな可能性を切り拓いています。」
関連記事:和三盆 職人技とデザインの先には HIYORI WASANBON
SOUKI――靴下に込めた愛と体験型ものづくり(2021年秋)
奈良県の伝統的な靴下産業を支えるSOUKI。彼らが取り組むのは、ローゲージという製法へのこだわりと、体験型ワークショップ『チャリックス』による靴下作りの楽しさの提供です。1927年創業の歴史を持ちながら、現代の消費者に寄り添う新しい価値を追求しています。
関連記事:SOUKI 1927年からの想い “靴下”愛 自転車で 靴下編む チャリックス 等工夫して
4.有田焼に新しい息吹を――もぐとごくの未来像(2021年春)
働く女性の隙間時間に寄り添う器として、有田焼を再解釈する活動。
関連記事:もぐとごく 有田焼 を背負って 未来へ
5.京土鈴に込められたユーモアと敬意(2021年春)
京ことばを土鈴に落とし込む遊び心あふれる「torinoko」のデザイン。
6.さらしが台所を彩る――さささ 和晒ロールの新風(2021年春)
台所での活用に新たな可能性を見出した武田晒工場の挑戦。
関連記事:さらし の伝統が 台所 に新風を(Clickで飛べます)
7.イグサがアクセサリーに進化――igusaの物語(2021年春)
熊本のイグサをファッションとして生まれ変わらせたアーティストの情熱。
関連記事:畳の素材は アクセ に進化した igusa(Clickで飛べます)
8.九谷焼の粘土から新ブランドへ――HANASAKAの粘土愛(2021年春)
捨てられていた陶石を活用し、新たな商品群を生み出す谷口粘土所の取り組み。
関連記事:九谷焼 の裏で HANASAKA の 粘土 愛(Clickで飛べます)
人づくり、文化づくり
それぞれの商品には、地域性や伝統を活かしながら、新しい価値を見出そうとする人々の思いが詰まっています。この「ててて展示会」を通じて感じるのは、ただのものづくりではなく、“人づくり”や“文化づくり”への深い愛情。次回の展示会ではどんな商品や物語が待っているのか――その期待とともに、私たちも未来のヒントを得ていきましょう。
今日はこの辺で。