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時代を読む まとめ

【まとめ】“作家”にまなぶ -才能の真髄-

 最近はキャラクターが様々な分野を飛び出し、キャラクターは市民権を得ました。ただ、そのキャラクターに関連して、幾つかパターンがあり、才能の発揮の仕方が異なると思っているんです。可愛いだけでは関心を集めるのが難しい時代だからこそ、新進気鋭のデザイナー作家からその点を学ぶべく、特集にしました。

 

・動物雑貨で力を発揮した強者たち

クリエイターの才能が発揮される要素がどこに潜んでいるかわからないものです。動物雑貨というのをご存知でしょうか。アーティストさんが動物を描くことによって、その動物を愛する人が熱狂的にその雑貨を購入していく。ユーザーが、推している動物への愛着が増すほど、そのイラストの実力によっては、それを契機に作家のファンになり、リピーターになっていく。

 アーティストの絵の才能は動物ということをきっかけに、開花して、ここにマーケットを作っています。それを作家の立場で、どう感じているのかを取材してみました。

あなたは何が好き? クリエイターが語る 無視できない 動物 雑貨 マーケットの真実

DEBILROBOTS キタイシンイチロウ

・ブラックユーモアも 素敵な魅力に

 自らキャラクターを生み出すと言えばキタイシンイチロウ さんです。彼はDEBILROBOTSという新進気鋭クリエイター集団の代表。DEVILROBOTSはグラフィック、キャラクター、イラスト、映像、WEB、音楽、グッズのクリエイティブを行っています。これまでもDisney、NHK、Sanrio、ガチャピン&ムック、タツノコプロ、円谷プロ等のリデザイン、ミュージシャンやアパレルブランドとのコラボも手がけ、実績は豊富。

・コンセプトのプロフェッショナル

「今思えば、食べ物の豆腐がモチーフになっているのが大きかったです。ヨーロッパやアジアなどで「豆腐」はヘルシーフードとして浸透している。だから、世界的に見ても身近なもの。だからこそ、このキャラの意図するイメージが伝わりやすかった」。思うに、そのクリエイティブな背景から、キャラクターにおいても、コンセプトを考え出すプロなのだと思うのです。

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トーフ親子

トーフ親子 25周年 長寿の秘訣 キタイシンイチロウ氏 直撃

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MDY 前田英夫

キャラクター愛はグッズから生まれた

 続いて、前田英夫さんは、キャラを商品化させる過程で真価を発揮します。例えば、今彼「This is not a cat.」でライセンス窓口をしています。現に、その中の『くまの「MARRON」』で様々なグッズの案を出しています。

・素材を生かすクリエイティブ

 彼の場合、勿論、キャラも描けます。でも、キャラクターの元のモチーフをどう落とし込んだら、そのグッズが可愛らしくなるか。その点で長けているように思います。彼は起業する前、実際、Rodyというキャラをモチーフにして、グッズを手がけると共に、リ・デザインしました。まさに、そこで自らの才能に気づきました。

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LEMONA DESIGN

商品とキャラクターへの想いの調和に個性

 

また、逆転の発想で、自ら色々な創作物(商品)を作ってみたいから、キャラクターも考えてみたというクリエイターもいます。「 レモン&シュガー 」がそう。恋に恋する女の子「レモンちゃん」と白くてやわらかいお友だち「シュガーくん」の、やさしくてちょっぴり甘ずっぱい世界を描いたものです。

・ものづくりへの思いを兼ねている

 勿論、キャラクターへの想いがあります。だから「レモン&シュガー」というキャラの世界観もキュートでファンも多い。でも作者は同時に、商品への愛もある。新しい創作をもっとしてみたいと。その商品への想いを分散させないために、大好きなキャラクターで束ねたわけです。

ものづくり と キャラ への愛を一つに 「 レモン&シュガー 」

HARIKEN

自らの道を海外に見出して突破した

 キャラクターデザイナー「 HARIKEN 」さんは元々、デザイナー。でもキャラクターへの想いが強くて、それを自らソフビ人形などを手がけるに至ります。すると、もはやメーカー的な立ち位置ですから、彼自身が今や世界を渡り歩きます。

 そもそもHARIKENさんはブランドは緑を基調とし彼の服も、髪も緑。ブースも緑という徹底ぶり。この緑には青二歳という意味があり、自分もキャラも青二歳だけど、前に立って世界を笑顔にするという使命を持っています。彼自身がキャラと共に成長しています。

HARIKEN 海外に活路を見出した キャラクター 愛

さとねこと

たかが風船されど風船 そこにキャラクターを見た 

 艶があってハリがある、透き通る風船。その中にはスパンコールなどが入って鮮やか。そこには猫耳があり顔が描かれて、もはや風船というより、キャラクターのように愛らしい顔つきをしていました。この風船を作ったクリエイターは「さとねこと」ちゃんでした。

・型にとらわれぬどんどん創造

 彼女は創作物にこだわりはありません。絵も描くし、音楽だってできちゃう。元々イメージしている「ねこかぶりっこ」というキャラがあって、それをモチーフにしたのです。猫をかぶったキャラなので、その頭の上に乗った猫をイメージしてね。皆の頭の上に風船を掲げて楽しんでもらおうとしたってわけ。何かヒントがあればなんだってクリエイトしちゃいます。

さとねこと “やさしい”息吹を 風船 キャラに吹き込む

 

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