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時代を読む まとめ

【まとめ】デザインフェスタ見て歩記

 アートイベントとして30年近い歴史を誇る「デザインフェスタ」。多くのアーティストにとっての表現の場であり、ここを目指して作品作りをする人もいるくらいなのです。その人気の秘訣は、リアルに交流できるからなのです。来場者と対話したその言葉や反応。それがアーティストにとっての気づきとなります。創作意欲だって生まれると言います。どれだけデジタルになろうとも、人と人からアートは生まれる。そんなことに気づかせてくれるイベントです。

■散策するのが楽しい 自分の好きなアートを見つけて

一見すると地味にせっせと書く目立たぬアーティストがいました。それが、伊豆見さんで実は、彼女はYOASOBIの「ハルカ」という曲のMVを手掛けたりするんです。特徴としてはGIF画像で笑いを誘うスタイル。僕は、コニカルな「えっびっ」の行動がツボ。Twitterなどで4万6000人人のフォロワーを抱えるのもよくわかります。でね、デザインフェスタは、まさにそんな逸材すら見逃してしまうようなカオス空間で、だから楽しい。

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■自らの才能で挑む姿が美しくもある

続いて注目したいのは、そのライブ感です。ライブペインティングに、多くの人だかりができていたので、だれかと思えば。。。アーティスト「ソナーポケット」のeyeronさんです。何故、実はコロナ禍で、ライブができない時、彼とファンと繋いだのがアートだったのです。Instagramでその絵は書き続けていて、人前でその絵を披露する場として選んだのが、このデザインフェスタだったのです。

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■未来のスターはいつもここから

独創性に満ち溢れたアイデアのきっかけは、来場者にあります。会場内を闊歩するバルーンはキュートな猫型。さとねことちゃんが自ら手がけるキャラクターに着想を得て、立体物で表現したのがこちら。つまり彼女にとってはバルーンであってバルーンでないんです。自らのキャラでどうやって来場者を喜ばせようかその思案したところに、価値があります。

そんな熱狂の横で、ちょこんと椅子に座って絵を展示しているのが、初参加の美大生。なんていうか、カオスですよね。陶芸家の青木さんの作品は、ある意味、タブー視されそうな素材だけどそれもアート。それを楽しく受け入れる文化もデザインフェスタなのです。

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■ギャラリーに初潜入 新しい作家の可能性が花開く

多くのデザイナーたちを輩出している祭典「デザインフェスタ」が常設しているギャラリーで、原宿にあります。それと併設されているイベントスペースでグループ展をやっていたんです。

デザフェスのスタッフに誘われきたこの場所は、多くの作家にとってのきっかけなのだと。確かに、絵を描くことができても、それを発表したり、それをテコに人と繋がったりする事は誰でもできる事じゃない。だから、デザインフェスタ関係者は、日頃からグループ展なども盛んに行っているのです。この日は猫をテーマにしたものでした。デザインフェスタはイベントでありながら、コミュニティだなと思ったのでした。

記事:ネコすら違って見えてくる デザインフェスタギャラリー にゃんこ展 潜入レポ

■想像し創造することは素敵だ

想像力をフルに喚起させる場所がデザインフェスタです。「妄想工作所」を展開する乙幡啓子さんは、名が知れた編集者でもあります。でも、彼女自身がアートを手がけていて、本当に馬鹿馬鹿しすぎて素敵。(褒めている。)。例えば「放水小僧ブローチ」なんて、秀逸。小便小僧風のブローチで、粘土で作った小僧から糸が流れています。想像力に制限なんてありません。のびのび表現するアーティストの姿が印象的です。

妄想工作所のセンスたるや

妄想工作所のセンスたるや

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