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【レポート】文具女子博 2020 へようこそ

 デジタルが推進されるけど、一方でそのデジタルがアナログな文具を後押しする。それが時代の面白さ。最近は文具を消費財としてではなく、エンタメ的に捉える側面があって、それが日常を潤すとして「文具女子博」が話題を集めています。

■文具が変われば日常も変わる

・文具女子博で作り手の想い開花する

まずその数に驚かされました。東京・流通センターの入り口には女性が敷地を埋めるほどの行列を成していて、今や遅しとその時を待ち構えていたのです。何を待っているのかといえば「文具女子博」。

大事なのは、女性たちが自分達の日記や手帳を美しくアナログ的にデコレーションするべく、それらの素材を見つけに来ていることにあります。「今回はどれを買おう」と女性たちは顔を見合わせ、メーカーと熱っぽく話し合うのは恒例の光景です。

文具会社にとってもチャレンジであり、商品を準備してくるのですから、お客様と企業、双方の高鳴りは最高潮を迎えます。

例えば、これ。思わずクスッとしてしまいました。

「はい、忍びです(笑)」と言って案内されたのがその名も「シノビンセン」と言います。想像してみてください。

仕事に打ち込んでいる最中で、なかなか声がかけずらい雰囲気、そんな時に、そーっとこの便箋をその同僚や上司の視界に入れるのです。


「こちらは箱なんですけど、実は折りたたみ式」とアイデアは止まりません。これも、出張へ行った際に、ホテルには収納ケースがあまりない、なんてことがありませんか。しかし、小物を多く持ち歩く、女性にとってはそれが不便に感じることも少なくないわけです。
ならば折りたたみ式の箱を。そうこの会社は考えて、普段、バッグには平らな状態で忍ばせ、必要に応じてそれを立ちあげて使うという着想です。

・遊び心はいつも共に

このイベントはそういう意味で、発想が問われると言ってもいいかもしれません。

「女子文具博」では常連のエポックケミカルは、まさにそういうのが得意技の会社。今回は「I’mドラえもん」をモチーフに遊び心を見せてくれて、例えばふせん。

I’m Doraemon (c)Fujiko-Pro APPROVAL NO.S621748

ドラえもんのアイテム「タイムふろしき」をイメージしたものだそうだですが、両面印刷になっていて「表が青で捲ると赤」という具合に折り目をつけることすら楽しい設計。

ふろしきという素材を通して、彼ららしく文具で遊んでいる。

・実力ゆえにその舞台裏もドラマ

オリジナリティという部分では、ナカバヤシが徹底していて「Logical W リングカスタムノート」を提案していました。

簡単に言えば、自分だけのノートを「女子文具博」限定で作ってしまおうというもので、「表紙」を20柄から「本文」を7種から、という具合に柄を選んで、その場でリングノートを作ってくれるのです。

作る工程を見せることで、ものづくりを体感するのとその裏側の努力を、商品への関心と共に受け止められるって素敵じゃないですか。しかも、それらはオリジナリティ溢れる各々のノートを開くたびに思い出されるんです。
型破りという言葉は「しっかり王道を学ばずして成立しない」と聞いたことがあります。

実力のあるメーカー達がやることをやった上で、総力を結集したエンターテイメントだから成立するのだと思います。

これからの時代は実力を持っているだけではなく、それをどうやって伝え、心を掴んで、共感してもらえるかが大事なのではないかという意味で、このイベントの大事さに気づくわけです。

■老舗の小田急百貨店も注目した文具女子博

・この楽しさはバレンタインデーに通じる

そこには見ているだけで想像力をかき立てられる文具が並んでいます。そういう感性は曖昧だから「売れる」「売れない」という基準の前に見過ごされていました。でも、そこに気づかせてくれたのは『文具女子博』。遂に小田急百貨店のような大御所までが関心を示したことに僕は時代の潮流を感じました。

この催しは『文具女子博』のスピンオフ企画として「文具女子博 #インクとデコ沼」と銘打たれて、9月23日から4日間、小田急百貨店新宿店の本館11階催物場をフルに使い切っていて、物産展並みの規模感です。

文具は書く為のものなのだけど「こういう風にして描いたら楽しいよね」という具合に、描くことそのものを想像し、買う事を楽しめるように演出しているわけです。そこに小田急百貨店の販売促進部催事担当 マネージャー近藤温子さんがビビッときました。そしてこう語るんです。

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