はじめよう ネット通販 どれだけ伸びているのか そこから学んでみよう
ネット通販ってどうなの?そんな声もある。一言で言えば、小売を誰でもできるようにした革命である。勿論、今までお店をやってきた人にも、それまでやったことがなかった人にも、その門戸は開かれている。だから、それをデータをもとに、理解してみよう。
はじめよう ネット通販 その市場規模から考える
1.経済産業省のデータより
まずはECの市場規模を理解してみると分かりやすい。コロナ禍を受けてのEC市場規模で、BtoCEC市場規模は12兆2333億円を達成した。下の表は、経済産業省が発表している『BtoC EC 市場規模』と呼ばれるものである。BtoC ECというのはBusiness to Consumerで、企業から一般消費者の人に対して売る「ネット通販」のことを言う。
この数字は前年同期比21.27%増で、個人消費の中で、ECを利用する人の割合が増えていることを言います。
2.個人間での商取引(CtoC)も拡大
上の通り、ECの利用度合いが増えるにつれて、リアルでやっていた「フリーマーケット」のようなものがスマホ一つでできるようになって、たとえば、「メルカリ」などがそれにあたり、個人間商取引も増加傾向にある。それを示したのがこちらだ。
3.世界とのやりとりもボーダレスに
ネットの最大の功績は地域の垣根を超えて、ボーダレスに繋がるということなので、その意味でそれは国内に限らず、海外とのやり取りの機会を増やすことになるわけだ。国内にいながら、海外の人とのやり取りをして、商取引をすることを、「越境EC」と呼んでいる。
当然ながら、日本国内よりは言語やルールなど、乗り越えなければならない点がハードルになっているけど、海外に拠点を置かなければならないことを思えば、随分は障壁は下がった。昨今は、主に表側の言語、裏側の物流(配送、倉庫管理)を整備することでここが伸びている。
下記は日本と米国、中国の3カ国に絞ってそこでの国を越えたやり取りの成長を示したものである。
4.そこで高まる物流の重要性
多くがネット通販の利用によって、それらがお客様と企業(あるいは個人)との間を取り持つものとして、物流が当たり前のインフラとして成立するようになって、その存在感が増している。具体的に、物流会社が動いて、世の中が変わるというよりは、荷主にあたる小売のプラットフォームが積極的に、物流会社と連携して、一つの経済圏を形成しているわけだ。
ざっくりではあるが、これが最低限押さえておくべき、今の実態である。今日はこの辺で。
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