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OpenAI 日本法人 長崎社長語る 生成AI その成長と僕らが歩むべきその未来

 「生成AI」は、僕らの生活を一変させるだけのポテンシャルがある。だから、様々な会社が、そこへの関心を寄せるわけで、今日は、KDDI SUMMITにやってきた。その理由は、OpenAIの日本法人代表 長崎忠雄さんが登壇するからだ。

Modelをアップデートし利用シーンの裾野を広げる

 そもそもOpenAIは2015年。元々はリサーチの会社として産声を挙げた。「AIを組み込む事で、全人類に使ってもらい、日々の生活を豊かにしていく」。そう語る。ただ、ここ最近で、驚くべきはウィークリーユーザーの数。8月末時点で2億人を超えていて、ユーザー数が1億、2億へと到達するレベルとしては最速。

 しかし、グローバルで見れば、2000人にも満たない小さなスタートアップである。それでいてこれだけ脚光を浴びているのはその精度の高さと、誰でも使いやすい仕様にある。取引先はアップル、モルガン・スタンレー、コカコーラなど。大手に匹敵するものとなっているとからも明らかだ。そんな中で、アジアの拠点としてまず最初に構えたのが、この日本なのである。

 その成長をサービスと共に見ていこう。下の図の通りになる。

 Frontier Modelというのが、彼らの基幹モデル。

 元々、それを使ってリサーチを行い、そのModelを日々開発して、進化させてきたわけだ。彼らの根本はここにあり、このModelを切り出して、APIを使ってデベロッパー向けサービスを提供したことで、ビジネスの発展を見た。それに加えて製品という形でリリースしているのがお馴染み「chatGPT」なのだ。

 「chatGPT」は成長が止まらないのは図の通りである。日頃、普通の人もアプリを通じて、スマホの中でできるようになったのだから、当然と言えば当然か。

enterpriseでは更により企業に特化し成長に大きく寄与

 更に、今はそこから「chatGPT enterprise」へと派生させている。要するに企業に向けた「chatGPT」。2023年夏に発表したばかりだが、急成長。その裾野を広げている。

 そもそも「chatGPT enterprise」とは何か。それは、企業向けに特化し、セキュリティを強化しているのに加え、企業ならではのニーズに応えている。つまり、企業で使えば機密事項が出てくる。だからこそ、そこでやりとりする情報をOpenAI側の学習に使わないということなのだ。

 これで安全に、外部に漏れることなく、使える。また、機能面においても特化しており、部署ごとでカスタマイズできる機能(GPTs)があって、それをノーコードで作成できる。

 「chatGPT enterprise」の特徴としては、大きく三つある。

 一つ目は社員に「chatGPT enterprise」を配布することにより、働き方を改革する。

 二つ目は今まで煩雑な作業で行っていたものを、自動化していき、ワークフロー・オートメーションを推進。

 三つ目はそれぞれの企業が向き合うお客様に向けての顧客体験を変えていく。顧客体験の向上であったり、製品自体を変えていく。

企業の成長をもっとアジアでも本腰入れて後押しするために

 一つ簡単な例を挙げると、モデルナ。元々、自社でチャットボットを作成していた。ところが、使用率が上がらない。その中で新しいサービスを比較検討した中で、社員から支持が大きかったのは「chatGPT enterprise」。

 実際、下記の通り、部署ごとでカスタマイズして使う機能(GPTs)の運用実績が高く、ゆえに、アクティブユーザーも多い。

 彼らとしては、仕事の特性上、治療法を一刻も早く、出していかなければいけない。それらの速度を加速させる上でGPTsとの相性が良いのだ。社内に定着するのも自然。だから結果が出るのも早い。

 OpenAIとしては、お客様がそうやって新しい未来を作っていくアシストを英語圏で進めていたわけだ。けれど、日本に拠点を構える。それはいうまでもなく、アジアのお客様にも事業改革を進めていこうということを意味する。

AIを使い仕事するのが当然な社会はすぐそこに

 今現在、chatGPTにおいては「GPT 4o」をリリースしている。実はこの「GPT3」から「4」に変わった時に100倍近く性能が上がっている。進化のスピードが他の比ではない。

 「GPT 4o」においてはマルチモデル化が果たせた。つまり、従来、テキストしか対応しなかったのが、音声や画像をリアルタイムで分析できるようになったということ。

 マニュアルが追いつかないくらいの速さ。だから、自らがトライアンドエラーが大事だと説く。自分のやることの利便性をchatGPTがどう上げていくのか。それを、その時の性能に合わせて行っていく必要があるからだ。

 長崎さんは再度強調する。「AIのテクノロジーというのは、今までと比べ物にならないくらい、指数関数的に成長していく」と。だから、彼らも日本で本腰を入れている。日本にいる多くの人が、一日も早く、AIを組み込みながら、AIと共にある世界を作り上げていくべきだと考えているからだ。

 本当に、インターネットによって世の中が変わったレベルと格段に違う速さである。

 「生成AI」は、改めて、僕らの生活を一変させるだけのポテンシャルがあると痛感。改めて、その爆速に乗り遅れないよう、楽しみながら、彼らをコントロールできる頭脳を持ち合わせていこうではないか。

 今日はこの辺で。

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