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【連載】 化粧品や食品で「物流倉庫」ができる事/流通サービス

 ネット通販が当たり前になるほど 物流 との関係性が課題になる。 化粧品 と 食品 という難しい商材と向き合現場目線を取り上げたい。協力してくれたのは、オルビスや生協などでがっちりとタッグを組んで存在感を示す  流通サービス 長谷川雅之さんである。

【目次】

  • 1.物流の専門家だからできる投資
  • 2.著名人で徹底討論 あるべき通販の姿
  • 3.都会の真ん中 冷蔵倉庫の付加価値が高い理由

1. 物流の専門家だからできる投資

 その意味で、流通サービスは、オルビスの関係が理想的で、彼らはまだ1日数百件の時代からの仲である。長い付き合いと信頼を担保に、思い切った投資ができている実態があって、これが非常にお互いにとってwin-winの関係性を作り出している。

そこで僕が注目したのは、最近、流通サービスで導入した「AGV」である。要は、倉庫にある品をあちらからこちらへと、無人で搬送するロボットのような存在。流通サービスは、従来に存在する「AGV」を自らカスタマイズして、「オルビス商品の出荷」での最適な仕組みを作り上げた点だ。つまりは、ここの「AGV」は唯一無二、他には存在しない「AGV」なのである。

AGVの様子

AGVの様子

記事:流通サービス 入魂 オルビス 通販で生きる 唯一無二の AGV(Clickで飛べます)

2.著名人で徹底討論 あるべき通販の姿

次に、このAGVに関してわかったところで、これを専門家に見てもらうことにした。見た上で、マガシークの北川 誠さん、リンクスの小橋 重信さん、AMSの古田俊雄さん、そしてそこに、オルビスの物流を担う流通サービスの 長谷川雅之さんを加えて、自らの知見を交えて、議論してもらったのだ。

記事;“安さで競わない” 通販物流とは 専門家と語り合うホンネ(Clickでで飛べます)

ただ、最近においては、物流もプラットフォーム化が進んでいるのも事実。カスタマイズすることなく、ある一定のルールに合わせてもらうことで、多くの企業がネット通販などにチャレンジしやすくするなどの動きもあって、それとはある意味、別軸での動きにはなる。とはいえ、通販にとってまずは最適な物流環境は何かを考えつつ、その本質に迫り、ここではそのあるべき姿を模索できればと思っている。

3.都会の真ん中 冷蔵倉庫の付加価値が高い理由

・都会の真ん中、東京・中目黒に冷蔵倉庫

昨今、ネットスーパーの躍進ぶりが顕著で、僕は物流拠点の中でも冷蔵倉庫に関心を持っていて、それがきっかけでした。僕は、都会のど真ん中、東京・中目黒に流通サービスが冷蔵の配送センターを持っていることを知り、訪問したのです。

その場所は中目黒駅から約10分ほど少し山道を登った先にあって、その広さは都心ならではでコンパクト。305.75坪です。

ただ、今から12年前からそれは存在していて、正直、その当時から需要があったのだろうか、と思いました。

そこで気づいたのは物量云々ではなく、生鮮食品における物流の需要は今ほどなかったもののそれはそれで大事な拠点で、理にかなっていたという事実なのです。

彼らが請け負う通販企業は一様に、生産者のこだわりを大事にしています。

・生鮮食品を活かすメカニズム

お客様にとってはその生産者のこだわりを付加価値と感じて、その通販企業から継続して購入するわけです。

つまり、その両者を繋ぐ品質を守る上でも、良質な物流のメカニズムと拠点は欠かすことができなかったのです。

「こちらです」ガラガラと重い扉を開けると、半袖では寒いくらいの冷蔵倉庫でした。ここに仕分けされた生鮮食品が入ってきます。

通販企業はまず日中、様々な生産者から野菜などを集めてきます。それを他の場所にある倉庫でそれをお客様ごとに仕分けして、この中目黒の倉庫に運んできます。

だから夕方には、この倉庫はぎっしり商品で埋め尽くされ、それがそのまま保管されて、翌朝、各地のお客様の元へと、鮮度を失うことなく届けられるわけです。

・物流を強みに生鮮食品を販売

さて、先程、メカニズムの話をしました。つまり通販企業は受注予測をしながら動いています。

ゆえに受け入れる倉庫のキャパシティを押さえておけば、すぐにそこでお客様の分を取りまとめて、難なくこの倉庫に向けて出荷されますよね。

それはこの倉庫でも同じです。そのまま適量、この倉庫に入れて保管のうえ品質を落とさず、お客様のもとへ出荷されます。

無駄はそこにはなくコストも抑えられて、スムーズな連携で、かつお客様の満足度に直結しています。

結果、実現するのはスーパーマーケットよりも早く鮮度が高く届くということです。かつ、最初に話した通り、厳選された生産者の生鮮食品ですからその付加価値は最大化しているワケですよね。

・サブスクリプションの利点を活かす

サブスクリプションの利点で生産性高く、かつ計算された集荷と出荷。品質を保つという要素での物流の上手な活かし方。

これで、迅速に良質な生鮮食品を劣化させることなく、お客様のもとに届けるわけで、物流を味方につけて、顧客満足度を上げているわけです。

なるほど、単純に需要が多いからという今の視点とは少し違うわけです。でも、これも大事なデジタル化がもたらす利点です。

需要が増えているのはさる事ながら、この点を押さえておく事は生鮮食品に限らず、大事な事なのではないでしょうか。

デジタル化といいつつ、大事なのは一つ一つの強みをいかに、企業としての付加価値につなげていけるように視点を変えるか、ここ無しにはあり得ません。

関連記事:潜入!生産者のこだわり 通販 で届ける 冷蔵倉庫 の役目

今日はこの辺で。

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