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【連載】物流 から見た トレンド 変貌の理由

 物流の専門家リンクスの代表取締役 小橋重信さんと話していると、彼の話には物流の悩みにおける解決にとどまらず、物流がどうあるべきなのかということに言及し、今のトレンドと物流がどう結びついているかに関しての指摘が多いように思う。そこで、定期的に、小橋さんと話すことで、物流の観点から、今という時代を斬ろうと思う。

焦点1:ChoosyやZARAに見る意外な形での物流の貢献

 ECなどにおいては、物流をコストと見なし、安く安くしようとする傾向があるけれど、世界を牽引するファッション企業は、実は物流にコストを割いて、むしろそれを強みに変えて、その座を手に入れた。それはZARAである。

Choosyの革命

ZARAの話をする前に、最近、脚光を集めているブランドに「Choosy」というブランドの話をしたい。その中身はまずInstagramで流行っているものをクローリングして、それを自らのユーザーに見せるのだ。

Choosy が ファッションで、 流行る理由

Choosy

今は「この服」と「この服」が多くの人に見られているようだけど、「皆ならどれが欲しい?」と問いかける。もし問いかけた相手から200枚、買う声が集まれば、商品化され、できるまでの時間はわずか2週間。最短速度でトレンドを手にすることができるというわけなのだ。

それについて書いた記事がこちらだ。

Choosy が 流行る 理由 は過去の ファッション  の常識にとらわれないから

インスタと顧客の好みでアパレル製造「Choosy」新・成功術

この感覚は、もはやかつてのファッションブランドにはないものだ。お客様の方がファッションに合わせている時代から、ファッションの方がお客様に合わせる時代になったということだ。

ZARAがなぜ世界一になれたのか?

さて、そういう形でファッションの潮流が生まれているわけだが、冒頭に話した通り、物流を味方につけて、世界を牽引するファッション企業はZARAである。ファッションは限りなく、顧客に合わせて、作られる時代となっている。

だから、ZARAは敢えて、そこでスペインの本国で徹底的にマーケティングリサーチを行い、そこでのデータをもとに、トレンドを分析し、それを最短の時間で、作る様にして、人の興味を抱くファッションとの間に、極力時間的なズレをなくして、いく方法に出たわけである。

すると、自ずとそれを全世界に、すぐに「届けなければならない」という発想にたどり着くわけで、その物流コストは並大抵ではないが、企業として、ファッションの時間的なズレを作らないところにプライオリティをおいた以上、これまでは「コストの対象」でしかなかった物流を武器に変えて、世界一位へと駆け上がったのである。

安定の 利益率 の秘密

ZARA を世界一へ導う 戦略 高い 利益率 の秘訣

これこそが、今の時代背景を踏まえた、ファッションの勝者であり、結果、ファッションの勝ち組は物流を重じていたわけで、今後は、顧客主役になる以上、ファッションならずとも、物流を重じることが重要なのである。

そして、顧客を最優先していく発想は、ネットの王者Amazonもそうで、顧客に柔軟に合わせることによって覇権を握った企業である。

小売 戦略 は “場所”でなく“顧客視点” Amazonの動きに学ぶ

 

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