ネット通販“開設”前の 最低知識
昨今、新型コロナウイルス感染症、拡大防止の動きに伴い、ネット通販の必要性が叫ばれている。とはいえ、根本的に ネット通販 に縁もゆかりもない人にとって、それをどうやって 開設 ができるのか、わからないだろう。簡単ではあるが、まとめてみた。
ネット通販 開設する時に、理解しておきたい戦略
1.オンラインショッピングモール の出店型
下記にも書いているが、いわゆるオンラインショッピングモールと言われるところと、純粋なオンラインストアの二つがある。
オンラインショッピングモール(出店型)
簡単にいうと、商店街のようにお店を多数並べて、買い物目的の人を集めて、集客力を高めてその価値を向上させているのが、出店型のショッピングモールである。「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「au Pay マーケット」などがある。出「店」と言っているから、基本的には、店単位で発展する事を後押しする。
2.店自体の個性も、まとまりも大事
簡単な言葉で説明するなら、店の看板も必要だし、そのブランディングも大事だ。その店としての「どんな商品ラインナップにするか」が相応しいのかを考えて陳列する必要がある。
やっぱりそこでの成果の出し方は、基本、商品であって、各モール内において、広告やクーポンなどの何らかの施策を打つことで、お客様を呼び込むことで実現する。それで店へと誘導して、商品を買ってもらう。
これは楽天市場を見ればわかるけど、日本中にある店をいかに引き立たせて、活性化させるかに重きを置いているから、最終的には店の個性が際立つことになる。
ただここが難しいところだが、それらの個性を重んじながらも、最近では、経済圏と言って、楽天など、そのグループ内で利用する事で、ポイントがお得に貯まるようにして、他のモールとの差別化を図ろうとしている。それがそのモールで買い続けるための要素にもなっている。
ただ、その情報はモールが握っている事になるので、店のブランディングと方向性が見えてきたら、独自ドメインもやって、お客様との関係性を築くことにもチャレンジしたいところだ。
オンラインショッピングモール(出品型)
先ほどの出店型に対して、Amazonは出「品」型。出「品」型とは、Amazonという巨大なお店の中に商品を出品する形式をとっている。だからAmazonには店単位ではなく商品単位で閲覧。1商品に対して1ページである。
でもこの仕組みこそが商品の売れ行きをそこに集中させ、生産性を高めて結果を出すわけだ。1ページなので配送環境や価格など、条件のいいお店しか上に来れないが、上にくれば効果は絶大。
ただし、SNSの台頭などで、自らがブランディングできていれば、直接、アプローチができる時代になってきて、極端な話、仮想商店街の集客力を使わずとも、オンラインストアを開設する意味が出てきた。
独自ドメインサイト /オンラインストア(リアルでいう専門店)
上記のAmazon、楽天などのカラーなく、完全にオリジナルの自分のお店ができる。反面、何もない平地に家を建てるようなものなので、人がいない。
なので、ユニクロのような名前が有名なところが比較的多い。モールのカラーもなく、自分のお店のファン化が推進できるので、データを基に、お客様を分析して、リピーターが生まれやすいのが特徴。カラーミーショップ、ショップサーブ、フューチャーショップ、新興勢力で急拡大するShopifyなどのサービスがそれだ。
最近は、クリエイターがネット通販でさくっと始めて才能を開花させることもできる。小さなレベルで開始できる個人商店のようなものが下記である。
独自ドメインサイト /オンラインストア(個人商店)
細部のことはさておき早く作りたい!小さな規模感で、個人商店をやりたい、そんな人向けに、BASE、STORESなどがある。数分でショッピングサイトを作れ、商品登録も簡単で、決済環境が整っているから、すぐに始められる。
ネット通販 の根本的な考え方はこんな感じである。最後の3と4のオンラインストアの違いについてはちょっと似ているのでまだ理解できないという人に向けて、こういう記事も書いてみたので参考まで。
いずれにせよ、店としての個性が大事だと思う。儲かるでしょ?的な商売の始め方で、ネット通販を始めると痛い目に合うと思うので、自分としてどんなお客様に何を提供したいのか、それを踏まえて、戦略を考え、それから、どのツールを使うかを考えるべきだろう。
今日はこの辺で。