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NFT?LINEスタンプ?自ら手がけた“デジタル作品”で人が繋がる時代

 昨今、SNSで誰もが自分の持つ個性を世界に向けて発信できる。だが、デジタル上で生まれた作品はそれ自体がお金でやり取りされるだけの技術がなかった。それも近い将来、デジタル上で商取引される時代だろう。そこで、先を見越して、初歩的なLINEスタンプの作り方に始まり、話題のNFTの出品なども含め、自らやってみて、未来を予見した次第である。

LINEスタンプ、完成!

 まず、僕は、手始めに、この右側のキャラクターをLINEスタンプにしようと考え、そしてそこで未採用になったものをNFTにしてみようと考えたわけだ。

 どれだけそれを作るのが大変なのかを自ら書き手が実感することで、見えてくる世界があるのでは無いかと考えたわけだ。その細かな途中経過、悪戦苦闘ぶりは下記の3つの記事を通して書かせてもらった。

 3つの取り組みを経て完成したLINEスタンプはこちらだ。出来上がると専用のページができて、下記のリンク先がそのページである。

 最終的には1週間ほどの時を経て、審査結果が出てきて、無事スタンプとなった。続いて、NFTの出品はこちらである。

1.もっと個の時代になっていく

 思えば結構、大変であった。ただそこまでしてやってよかった。そう思った理由は「これからメタバースなどがやってきた時に、もっと個の時代になっていく」と思ったからだ。

 今までデジタルというのはスマホの中にあって見えないものだった。だが、これからは、例えば、買った音楽やアートなどがメタバース上で可視化され、その人の価値を示すものになるのだろうなと思った。つまり、「メタバース上で可視化される」という言葉の意味合いは、友達の家に行った時を思い浮かべればいい。家具は何か、家の本棚に何が並んでいるかで、その人の価値観がわかるはずだ。

 するとそのデジタル世界の中で、企業なり人が自分の価値観たるものが用意できているかという事になる。じゃあ試しにデジタル作品を作ってみる必要がある。それと同時に、そこで価値観が見えた時、そこに並んでいる作品を「売る」ことができる、それがまさにNFTを筆頭とする近未来の時代で、それも学べたからである。

2.友達の家に行って部屋を見て価値観を感じるのと同じ

 ただ、「発信」だけで考えれば、SNSでそれがある程度できる世の中にはなっている。でも、ここで言いたいのは、繰り返しになるが、その価値を持ち、発信するだけではなく、それを「売る」ことができるというところに時代の進化がある。だから、LINEスタンプを作りつつ、未使用のイラストは「NFT」化して新時代の扉を開けたのである。

 この二つは見事にその売り方が異なる。かたやLINEスタンプでは、トーク素材として誰もがそれを購入できる。それに対し、NFTでは、イラスト自体が唯一無二の資産になって絵画みたいに、限られた人だけで転売される。「売る」というその行為でも、多様化が進んでいて、同じ素材でも活かされ方が違うんだという現実。その世界に軽く未来を感じたのだ。

2.今NFTに必要なのは感性では?

 さてその中にあって「NFT」って売り買いする世の中になるのだろうか。一通り終えてみて、結局、「どこで売ろうが、作品次第である」という事だろうと思った。

 「幾ら新しい仕組みを取り入れても、肝心要の人の心が動くかって話なのだ」と。だから人々はこのNFTに何の価値を感じて、購入するかを考えなければならない。今NFTに最も必要なのはコミュニケーション性だろうなという結論に至った。

3.文化として広めていく土台が必要

 ここでインスタグラムのヒットからそれを紐解く。インスタは所詮、写真に過ぎないわけだ。

 でも、それを変えたのが女性だろうと思う。女性は世の中にある素材を「コミュニケーション手段」へと変えるのが上手。だから、インスタを違うものと定義し、それを「自らの価値観の表現」として提示した。

 そうすると、チョコの写真をあげるのではなく、チョコを含めた世界観、価値観に同じく「惹かれる」人同士がつながり合う事で、楽しみを得たわけである。同じ好みの人が一緒に服を買いに行くイメージだ。つまり、繋がりたい人同士、「共感」が生まれたのだ。こうなると、もはや単なる「写真」ではない。だからその話題は、それは伝えたい衝動に駆られて、人から人へ広がって、ブームが生まれる。

 今、NFTにあるのは「これ、値打ちがあるんだよ」みたいな次元であって、それではまだ広がりが限定的だろうと思ったわけだ。

4.コミュニケーション手段として

 NFTで儲かるのか云々ではない。大事なのは「繋がる」実感だ。

 ここで僕が関心を持った動きが、音楽プロデューサーの小室哲哉さんの動き。彼は音楽が水を買うのと変わらないくらいの価値になってしまったと嘆いている。だから、それを本当に価値ある人に価値あるものとわかってもらう為に、TMネットワークという自ら所属するユニットの音楽をNFT化して、数に制限をつけて販売したのである。

 これこそ、まさにコミュニケーション性であろうと僕は思う。購入することで「繋がる」実感が得られるからで、そのやり取りをすることで、人の気持ちが高揚しているからだ。こうなるとデジタル上の資産も「もの」ではなくなる。

 今回、LINEスタンプとNFTにチャレンジして見えてきた世界。それは、自分の価値を極めた上で、それを理解してくれるユーザーと「繋がる」為に、それをどう活用するかに答えがあるように思う。

 だとすると、発信する手段も取り入れながら、自分の価値を醸成することが先決だ。次に、表現した後、デジタル上で何を売るかを考える上で大事にすべきは、それがあることでそのファンとの関係性がより深くなる手段となりうるかということだ。その「繋がる」意識なしにはきっと何をやってもうまくはいかないだろうと思うのだ。近未来はデジタルを通してもっと人間的になるのだろう。

 今日はこの辺で。

 

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