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時代を読む まとめ

【まとめ】AMS 古田さんと語る 「ブランド の“DX”はこうして始まる」

 最近デジタルシフトが進んでいる。けれど、大事なのはネット単体で見ることではない。リアルと一体で見て、リアル側の行動をどう変えていけるか大事。ここではファッションに特化して AMS 取締役 古田俊雄さんと議論を重ねていきます。

DX推進で最初に注目すべき「在庫」の意識

今までは当たり前にリアル中心でビジネスが成り立っていました。それゆえ、案外、リアルはその在庫管理が徹底されていません。だから実は、利益率を低下させ、企業を苦しめました。在庫の概念が徹底されなければ、ブランドの価値を最大化できません。

 そこに応えるのがデジタル。仕方なしに、一店舗という扱いがなされてしまっていた現状から、リアルを補完する存在へと立場を変えました。 ネットの価値は実はリアルの価値を補完していくところにあります。

 AMSの古田俊雄さんの話は実に本質的です。現場の意識をどのように変革し、デジタルに価値を見出すに至ったのか。その途中過程に、企業を救う大事な学びがあります。

小売店 の デジタルシフト その前に “在庫”で生産性を高めよ

小売店 の デジタルシフト その前に “在庫”で生産性を高めよ

記事:小売店 の デジタルシフト その前に “在庫”で生産性を高めよ(Clickで飛べます)

リアル店の協力無くして、業務改善はない

上記を踏まえて、よりリアルの店舗がやらなければいけない点を列挙してみました。

  • ・リアル店舗のスタッフが営業時間の何時に何個、ネット通販の受注対応を進めているか。
  • ・ネット通販が受注を受けてからリアル店舗が在庫を確保するまでどれだけ要したか。それを時間で区切って、それぞれの要した時間ごと、何個の商品を確保したのか。

そういった具合。その上で、在庫を連動させていくということが大事。リアル店のスタッフの価値を活かしていく中で、ネットを力強く補完していく。その動きが今求められているのです。

専門店変革期

専門店変革期

記事:ブランド や 専門店 のスタッフが“DX”を進める上でやるべきこと(Clickで飛べます)

プロパー(新作)とアウトレットは共存できる?

 ここまではリアルとネットという観点で書いてきたが、他にも色々な観点がある。例えば、それは新作とアウトレットという部分でもそうだ。確かに同じブランドであっても、新作とアウトレットでは、買うお客様のニーズや価値観は異なるわけだ。その時に、ECサイトとしてブランドが同じだからといって一つのサイトにまとめていいのだろうか。

 その点、古田さんはYesでありNOであると絶妙な答え。つまり、そもそもの価値観が違うので、戦略も異なる。だからこそ、そこの土台が整っていなければ、大惨事になる。AMSが関わった良例をベースに、どうやって向き合って、実現させたのか。その点に関して記事にしてみました。

関連記事:アウトレットと新作を混在させないECサイト構築 その舞台裏で見えた大事なこと

過剰な物流への投資を避けるために

案外、サイト構築やオムニチャネルなどはそれなりのコストが伴う。だから、そこで過剰な投資をしない為には、各々の企業にあるボトルネックを見つけて、そこから解決していくべきなのだという話を聞きました。

そうか、確かにオムニチャネルという言葉は耳にするけど、全部署にまたがるものだから、調整が大変。つまり、その分のコストがかかることを理解せずにやってしまう。だからこそ、まずはクリティカルなものから調整していくことが大事だと。

記事:“DX”推進で意識すべきは “ボトルネック”への理解 オムニ、コールセンターの現場で想うこと

参考:AMSに関する記事一覧

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