【記事の舞台裏】走れど走れど──本谷さんと語った渋谷の夜に
「所詮、コンサルは事業者には敵わない」と本谷さんは言った
一緒に飲んでいたのは、大和総研の本谷さん。経産省の電子商取引市場調査で、取材している方だ。「所詮、コンサルは実務を知る事業者には敵わないんだよ」そう言って、新しい挑戦に踏み出そうとしている本谷さんの言葉を聞いて、僕は思った。
「いくつになっても、どれだけ実績があっても、人は走り続けるんだ」
記事の裏側で、信頼は育っていた
彼とは言葉を交わしてきたけど、あくまでも大和総研のチーフストラテジストとしてだ。でも、彼はその挑戦を通して、僕は取材で、深く関わり語り合うことになる。そう、彼は独立するのだ。
※追記、結果、本谷さんとはこれを契機に、数多くの記事を手がけることになった。
まさにここが始まりだった。表では硬い数字や論点を語っていても、裏ではこんなふうに、お互いの立場や価値観を尊重して話せる関係になっていたことが、僕にはすごく嬉しかった。
僕もまた、“未熟”だから、走っている
メディアとは、過去を記事にして終わるんじゃない。人との関係性の中で、“言葉”が育っていき、なし得るものなんだ。その後に続くであろう大事な夜を、ここに残しておきます。
