【出演報告】POLYMATH #001──After 2020のブランドとECのあり方を語る

この日、フラクタの河野さんからお誘いを受け、「POLYMATH」という番組の第1回ゲストとして出演しました。テーマは──
「After 2020 のブランドにおけるコンテンツとECのあり方」
台本なし、忖度なし。お互いの思想をぶつけ合いながら、編集、ブランド、共感、接客、地域──あらゆるキーワードが交差していく、濃密な1時間でした。
「コンテンツ」という言葉の意味を再定義する時間だった
コロナ禍を経て、誰もがオンラインに触れざるを得なくなったこの時代。コンテンツという言葉が、ただの“情報のまとめ”ではなく、人の姿勢や思想そのものを表すようになったと感じています。
この番組で話したのは、
「ブランドは、“モノ”ではなく、“誰が、どう届けるか”がコアになる」
という視点です。商品自体のスペックより、誰が、どんな姿勢でその商品に向き合っているか。そしてその人の言葉や在り方に、共感が生まれるかどうか。それこそが「After 2020」のブランドの姿なのだと思います。
編集とは、“意味を持たせること”
番組の中で語った大事な話のひとつは、
「名前をつけることで、そこに意味と覚悟が宿る」
ということ。僕は、名前をつけるのが好きなんです。145という数字にも、実はちゃんと意味がある。言葉はただの表現じゃない。意味を与え、行動を決意させるトリガーでもある。だから僕にとって編集とは、誰かや何かに意味を宿し、価値を再構築する営みなんです。
事業も接客も、すべては「人の気持ち」から始まる
番組後半では、接客とECの関係性についても深く話しました。
「ネットでもリアルでも、最後に選ばれるのは“人”なんですよね」
やずやの西野さんの話を引きながら、手紙を印刷にしただけで顧客が離れていくことや、接客文化のなかにこそ、信頼と継続が宿ることを共有しました。
地域もブランドも、“自分の価値を編集する”ことから始まる
益子の陶器市の事例を話しながら、僕がずっと考えていたこと。
「地域は、ずっと“コンテンツ”だったのに、誰もそう認識してこなかった」
ネットがフラットな空間になったいま、逆に「場所」の価値が際立つ時代に入りました。地域もブランドも、自分たちの強みを“編集”して言語化し、届けていくことで、新しい価値を宿すことができる。
YouTubeアーカイブはこちら
この内容はYouTubeでも公開されています。
1時間にわたって“編集”と“ブランド”の関係性を語り合った記録を、ぜひご覧ください。
▶︎ POLYMATH #001:After 2020 のブランドにおけるコンテンツとECのあり方
最後に──編集という“魔法”を、誰かのきっかけに
出演中にこう言っていただきました。
「編集という言葉に、魔法をかけているようだった」
それが事業であっても、商品であっても、人であっても、僕はやっぱり、編集という視点を通じて、誰かの魅力に光を当てたいと思っています。この番組は、その決意を言葉にできた大切な時間でした。
出演の機会をくださった河野さん、本当にありがとうございました。