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時代を読む まとめ

【まとめ】今のままではいけない?商品開発で大事なのは女性的感性!?

 最近、特に思うわけです。日本は海外と比べてかなり遅れをとっています。それは古い体質にとらわれているからかもしれません。だからこそ、今回は、ハーストーリーの日野さんやSDGsにおける商品づくりの観点で、まとめてみました。何かしらの気づきがあるはずです。

■日本の明日は女性の明日と共にある?

女性が求めるニーズに世の中はまだ応え切れていません。また、気づけていないものが沢山あります。その発掘をしたくて、僕はハー・ストーリィが2020年12月14日に開催した「第5回 女性のあした 大賞」の授賞式にやってきたのです。

これまでの時代でいえば、大量生産と大量消費の中で、大きな消費を生み出すことが正義でした。そのビジネスは否定しないけど、ただそこで埋もれていた価値もあったのも事実。奇しくも授賞式で、ハヤカワ五味さんが、誰でもビジネスをできるようになったからこそ、何を考えてビジネスをやるのかが大事であると話していました。単に「女性だから」という理由だけで取り上げられることなく、世の中が、女性の心に真に向き合い、本当に必要とされるサービスが世に羽ばたくことを切に祈りたいです。

関連記事:#ワークマン女子 等 に学ぶ 女性のあした に繋がる 着眼点

■日野氏と西野氏 通販企業は商品企画 から改めよ

「通販企業はCRMという言葉を口にはするもののCRMをやっている会社は殆どない。」その対談は、やずやの大番頭 西野博道さんの意を決した「パンチの効いた発言」から始まりました。そして彼の横にはHERSTORY 代表取締役 日野佳恵子さんがいました。

西野さんは敢えてこう言います。「皆、手段ばかり議論していて、実際「消費の9割の決定権を持つ女性の気持ちを理解していない」と。面白いのが日野さんが『血色マスク』という商品を挙げたことです。男性であれば、マスクは通常、高機能で99%ウイルスを防御など、高度なレベルのマスクで…という事になるでしょう。でも、女性は違う。顔の映りをよくする要素が決め手となって『血色マスク』を選びます。

その商品を挙げたのかというと、メーカーの殆ど全て韓国だからです。危機感を持った方がいいと。売り方、ページの作り方は日本は非常に遅れていますと。今こそ、目を向けるべき。スペック的なことではなく、もっと本質的に女性の感性に耳を傾けるべきです。なぜなら、女性の発想は周りとの関係を維持し次世代へと継承していく考えが強いからと。つまり、一過性ではなく、商品企画においても先駆け。ゆえに定着しやすいのです。女性マーケティングの強さはここにあるのでしょう。

関連記事:だから日本の“通販”は負け続ける 日野氏と西野氏語る“マーケティング”で 大切なこと

■未来に向けて必要な商品は女性的感性で得られる

まだまだ掘り起こせていないニーズはありそうです。例えば、離乳食。主婦の悩みとしてあるのに着目されていません。夫からの協力もオムツ交換などでは得られても、離乳食にはありません。これこそが手がかかる作業で、手伝って欲しいのです。そんな具合に、今回、女性のあした大賞では、過去の商材ではなく、未来に向けて必要な商品を皆で議論しました。まだまだ、人の悩みは解決しきれていない実態に目を向け、ビジネスで解決することの意味を思うのです。

関連記事:商品開発 で「次世代に残す視点を持てていますか?」“女性”のあした に未来を学ぶ

■“SDGs”の本質 女性の感性に耳を澄ますと見えてくる?

最近、SDGsに関してよく耳にします。それを紐解くヒントが、僕は女性の感性にあるのではないか。僕はそう思います。これを思った時に、ハヤカワ五味ちゃんの商品をふと思い浮かべました。彼女は、生理用サプリ「 TICKET supplement (チケットサプリ)」について話していたのです。女性が体調が悪くなった時のことをこう言います。「それが生理のせいにされる事はなく「自分の体調管理が悪いだけ」と決めつけて我慢する」と。

関連記事:“生理”というタブーに 商品 で物申す ハヤカワ五味 の挑戦

だから、彼女はこのサプリを通して、その現象は「あなただけのものではない」ということを商品を通して伝えたいと。そして長く、健康について考える関係性を女性との女性との間で築いていきたいと。もっと継続的な先を見据えた社会的な意義すら感じるメッセージです。

・情緒的感性がSDGsを考える肝?

それを抑えた上で、女性の感覚を考えます。実は、これまでのマーケティングで蔑ろにされていたのは、女性で言うと「情緒的感覚」という部分です。

「次世代継承型」のテーマが女性にはあるから、そこに意義を感じて、商品を購入します。「SDGs」は出てくる。産業主義的な売れるか売れないか。そうではなく「プロセスを重んじ」次の時代に残しておくべき価値は何か。それを考えることなのです。

関連記事:女性の感性に心を澄ますとSDGsが理解できる理由

そう考えると、「SDGs」的なものを吸収して何を思うか。いかに「継続できるか」という視点が大事かということなんだと思います。

・継続できるかの視点

だから、こういう価値観が出てきます。以前、hinataという会社の入野さんという女子大生の社長に出会ったんです。その時に、ジェンダーフリーコスメ「UNILUSTER(ユニラスター)」を提案されました。彼女は「男性にもコスメを」と話していたのですが、この中身が大事です。

「化粧というと女性はつけていないとダメ。マナー違反」。その雰囲気に彼女は違和感を感じたと言います。「女性がつけなくてもマナー違反ではない」という主張を軸に、どう話を展開したか。「男性がつけておかしいと言われる筋合いはない」という事。なるほど。この商品のメッセージはそんな意味で、ジェンダーフリーだと言います。

この視点、次世代継承型の「続けられるべき」新しい価値観ですよね。大事なのは、未来に向けて、ずっと継続すべき価値は何かを追う先に、SDGsがあるって事です。

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