時代を読む 特集
【特集】買いたくなっちゃう“フック”とその“精度”――ヒット商品を生む天才たちの発想法
「ただ良いものを作るだけでは、もう響かない」。これが現代の商品開発における共通の課題です。成功を収めている開発者たちは、時代背景や人々の価値観を巧みに捉え、そこに「手に入れたい」と思わせる“フック”を仕込みます。そして、それを磨き上げる“精度”で商品を完成させる。今回の特集では、二人の挑戦者が語る商品開発の秘密を紐解きます。読み進めるほどに、あなたの企画力や発想力を向上させるヒントが見つかるはずです。
第一章:創意工夫が生むヒットの理由――プランドゥ 山中雅嗣の視点
ロジックと感性の二刀流
プランドゥの商品は、ただ便利なだけではありません。例えば外反母趾をケアするインソールでは、ユーザーの「何気ない行動」に注目。特定の足の使い方を自然に促し、無意識のうちに体幹筋を鍛えさせる仕掛けが組み込まれています。
山中さんは「ロジックなくして感性は成立しない」と語ります。一方で「どんなにロジカルでも感性に響かなければ売れない」とも。つまり、商品は「使いやすさ」だけでなく、「直感的に手に取ってしまう魅力」が必要なのです。
関連記事:生協などでヒットを飛ばす プランドゥ その独創性のわけ
第二章:“響く商品”の作り方――ソリッドアライアンス 河原邦博の挑戦
商品に宿る個性――フックが生む共感
「ばけたん」は、ただの心霊ガジェットではありません。河原さんは「ターゲットの興味に刺さるフックを仕込むことが最重要」と話します。この商品は心霊現象に興味を持つ層を狙いつつ、USB機能を組み込むことでより多くの人に親しまれる製品に仕上げました。
また、地球温暖化をテーマにした「フリッチーズ」では、ストーリー性が際立ちます。「冷蔵庫に住む動物たちが節電を促す」というユーモアが、親しみやすさと共感を生み出しました。
関連記事:「ばけたん」に宿る個性――ソリッドアライアンス 河原邦博さんが語る“響く商品”の作り方/キャラ談48
天才たちのちょっぴり違う商品開発現場 そのヒントを実践に
山中雅嗣さんの「ロジックと感性」、河原邦博さんの「フックと精度」。この特集から見えるのは、ヒット商品を生むための明確なプロセスです。ただ作るだけではなく、それをどう見せ、どう響かせるかを考えることが、現代の成功の鍵です。
あなたの企画にこれらの視点を取り入れれば、新たな商品開発の道が開けるはずです。時代に合った商品作りに挑みましょう!
今日はこの辺で。