フューチャーショップ、2022年1月〜3月の流通額は昨対比105%
フューチャーショップが運営するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズの2022年1月〜3月(2021年度4Q)の流通額は456億円、昨対比105.17%だった。また、2021年度の流通総額は1850億円(前年度比108.95%。下記グラフ1のように、EC利用が1.5倍と急激に増えた2020年度からさらに増加し、生活者のEC利用が定着・拡大していると見られる。
2021年度末のfutureshopシリーズ稼働店舗数は2900となり、1店舗あたりの流通総額も増加した結果となっていることを明らかにした。
2022年1月〜3月のECを取り巻く環境
2022年1月9日〜3月21日の間に各地域で第2回まん延防止等重点措置を実施。巣ごもり機会が増加。また、前年2021年の1月8日〜3月21日は第2回目の緊急事態宣言下にあり、2021年と2022年はほぼ同じ日数、巣ごもり状態である。
1年以上継続利用した店舗に限定して流通額を調査し、上位5業種の昨対比をまとめたのが表1。
今回の調査では、「キッズ・ベビー・マタニティ」が前年同期間比300%越えと、大きな伸びが見られた。
また、「レディースファッション」「下着・ナイトウエア」「バッグ・小物・ブランド雑貨」などのアパレルEC、「医薬品・コンタクト・介護」の生活必需品が上位に来る結果となっている。
「新たに会員登録した顧客」の利用を新規利用とみなし、各店舗の平均増加率を月ごとに調査した結果が下記表である。
期間平均は昨対比121.60%と、昨年同時期の調査からさらに新規利用が増加した結果となった。これまでの巣ごもり状況から今後は外出機会が増え、街に人が戻ってくる状況を考えるとEC購入者の実店舗への誘導を始めとした実店舗EC連携、リピート購入促進など、新規利用以外の施策がさらなる成長のポイントとなると推測される。
利用した決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済(Amazon Pay、楽天ペイ(オンライン決済)、Apple Pay、PayPay、d払いなどのキャリア決済)」「現金・その他決済(店頭払いや後払い、銀行振込やコンビニ払いなど)」の3つに分け、各月の総注文件数を1とした結果が下記のグラフである。
クレジットカード利用の割合はほぼ変わらず。ID・QR決済利用が増加し、現金利用が減少している。
確実に人々の中にデジタルが入り込んでいる印象。これまでは巣篭もり需要もあったが、リアルが台頭し、そこでの会員連携を軸に、どうやってオリジナリティを出しながら成長していくかが大事なフェーズに入った。