時代を読む 特集
【まとめ】ガチャ って創造性を生むインフラだ
最近、思うことがあって、それは「ガチャ」=カプセル玩具は、クリエイターの発想をぶつけあうインフラになっているな、という実感なのです。奇抜で「そうきたか!」と思わせるアイデアの数々は、ガチャならではなのではと。カプセルの中で、しかも高くても500円、できれば200円くらいの世界で、原価も限られた中での勝負だからこそ、何を入れるかは、案外、捻らないと浮かばないのであって、だから、秀逸なものが生まれるような気がするのです。
ガチャ一筋、ガチャに捧げた人生を歩む男の話
ガチャといえば、関わる全ての企業やクリエイターが名前をあげるのがこの人。小野尾勝彦さんです。元々、僕が知り合ったのは、15年以上前の話で、僕がまだ新卒だった頃。その頃、小野尾さんはユージンという会社で、やっぱり「ガチャ」をやっていました。現場が大好きなので、今も独立して、自分で少しでも自分の知恵がガチャを広げるきっかけになれば、と活動しています。
話は結構、本質的なものになりましたが、印象的なのは「最近は、賢い人が増えたし、売れるようにする人はいるのだけど、売れるものを作り出す人が減った」という話をしていたこと。マーケターも必要だけど、クリエイターの偉大さを語る姿でした。
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ガチャの遺伝子を受け、広がるガチャ・コミュニティ
この小野尾さんは「日本ガチャガチャ協会」を立ち上げていて、不思議なもので、まわりの人がこのガチャを盛り上げようと暖かなのですよね。ザリガニワークスなども、その創造性豊かな発想が、ガチャでも発揮されていて、どこからしら、そこを盛り上げたいという想いがあるのだと思います。愛を感じました。
そんなわけで、ガチャの関わる人が集まり、「渋谷ガチャガチャナイト」が開催されていて、僕も行ったのですが、かつて小野尾さんと出会った頃とはまた、違ったガチャの奥深さ、広がりを感じたのでした。そこで感じたのは、ガチャがあることで、発揮されている才能があるということ。つまり、ガチャは多くのクリエイターが勝負をしあう、天下一武道会みたいなものに近いな、ということでした。
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