時代を読む まとめ
チョコに魅了された人生「MAAHA chocolate」田口愛さん
「MAAHA chocolate」の田口愛さん。彼女は、子供の頃にチョコを祖父からもらった経験がきっかけで、それが元気の源になり、そのお礼を言いたくてガーナまで行ったら、農家の人はチョコすら知らなかったという話。
自分の意思でガーナに住み込みチョコを作った話
ガーナに3年間、滞在してできた本格的な商品です。ガーナ滞在は家庭の事情でもなんでもなく自分の意思。自分の祖父がいつもプレゼントしてくれたチョコレートがきっかけでした。 田口さんは自分の勝負事の時にはチョコを口にするようになり、チョコを食べる事はいつしか、幸せのおまじないになりました。
だから、原料のカカオ農家の人に直接、お礼を言いにいこう。そういって旅行した際に、その農家の現状を目の当たりにして、ある決意をして滞在し続けてしまったわけです。
その現状とは?カカオ農家の人はチョコを知らなくて、彼らはただ「金の成る木」とだけ言われて、生産に追われていました。だから彼女は自らクラウドファンディングでお金を集め、チョコ工場を現地に建設して、農家の人に直接、チョコを食べる機会を作ったのでした。 何よりおいしいチョコを口にしたことで農家の人たちは誇りを持つようになりました。 今、彼女は農家の人のモチベーションを底上げして、高い品質を実現して、それをチョコにして、世界に発信していく。そして、今よりも高い単価で買ってもらえることで良い循環を作ろうとしています。
参考:ガーナで 農家と チョコ 作り 大学生 田口愛 の挑戦 MAAHA
ガーナへの想いは進化する
彼女とはその後、2年経過したある日、対面するんです。それは何かというと、そのマーハチョコとアパレルをコラボして、そして、ブランドとしての幅を広げていくというもの。彼女は僕のことも覚えてくれていて、じゃあ、なぜ2年ほど経過した今、アパレルなの?というと、視点が変わっている。
ガーナは貧乏ゆえに、世界中からリユースが寄せられます。でも、その数は、人口を超えるほど、届き、気がつけば、それがゴミの山となっています。元々、彼女の視点はガーナにチョコ工場を作り、仕事を生み出し、そしてチョコを手にして士気をあげることだった。
社会を変えたわけだけど、だからこそ、一歩踏み込んで、ガーナの問題にも関心を持ってもらうべく、チョコで浸透したそのブランド価値を横に広げていこう。そういう話をしていたわけで、わずか2年の間で彼女が進化していたのです。