調理するように缶詰を──仙台で千葉さんと交わした、未来の話

仙台で少し時間ができて、ずっと話してみたかった人に会いに行った。マルヤ水産の千葉さん。Hello!145ポーズで記念撮影📸
缶詰を“保存”じゃなく、“調理”と捉える発想
千葉さんの会社は、もともと水産加工のメーカー。だけど、ネット通販をテコにブランドを立ち上げ、無名からファンができるまでの道を切り拓いてきた人。
中でも驚いたのは、缶詰の話。
「缶詰は保存のためだけじゃないんですよ」
「圧力で煮るから、骨まで食べられる。それって、調理の一種なんです」
この言葉に、僕はハッとした。つまり、缶詰という“かたち”を変えずに、価値を上書きした人なんだと。それを“シャケ缶”としてブランド化して、農林水産大臣賞まで受賞したというから、もう脱帽。
経営とは、現状に甘んじずにチャンスを作ること
あらためて思う。経営って、今あるものに甘んじず、「別の意味を与えること」でチャンスを生む行為なんだと。商品は同じでも、“見せ方”や“捉え方”が変われば、世界の受け取り方が変わる。だから僕は、千葉さんに心からリスペクトを送ります。
追記:この再会が、陸前高田の体験へとつながった
この日、仙台で千葉さんと会ったことで、縁を深め、のちに僕が陸前高田を訪れるきっかけになりました。千葉さんのつないでくれたご縁で、ピーカンナッツを育てる前内さんに出会い、その土地で芽吹いた“雄花”に、未来の希望を感じた時間でした。
“出会いが、また別の出会いを運んでくれる”そうやって広がっていくご縁のありがたさを、改めて実感しました。
つながる人は、すでに出会っていたのかもしれない
さらに驚いたのは、この千葉さんと、家具ブランド「ワアク」の酒見さんも知り合いだったこと。
言葉と行動が信頼をつなぎ、ご縁が新しい物語へと続いていく。
そんな喜びを、この仙台の夜に感じていました。
最後に
記事を書くこと、言葉を交わすこと、信頼を重ねること。そのすべてがつながって、僕をこの場所に連れてきた。終電間際、仙台の駅で感じたのは、人との出会いが育ててくれるメディアという実感。千葉さん、ありがとうございました。そしてまた、次は3人で会いましょうね。