答えが見えないまま、その瞬間は訪れた。
目覚めたその時に、とあるニュースを目にしたのだ。それは「ZOZOがヤフーの子会社になる」というニュースだ。なんだかわからないが胸騒ぎした。
僕はそのうち、いてもたってもいられなくなった。ヤフーの執行役員 小澤隆生さんに連絡を入れたのだ。そして、こうお願いした。「ZOZOの話題に関して、もしヤフーで記者会見をする際には、お呼びいただけないでしょうか」と。
メディアを作れたら、などという夢はあった。けれど、そんなことが可能なのか、とかどうやったらご飯が食べられるのだろうか、などと考えると躊躇していたのは事実である。
でも、この瞬間になんだかわからないけど“スイッチが入った”のである。
ヤフーの小澤さんにはこう話した。「僕はメディアを離れました。でも、自ら大々的にメディアを創設する程のお金はなくとも、例えば、noteというツールでもなんでも良いから、自分なりの価値観で、小さくとも想いを込めたメディアが作れないだろうか。そんな仮説があり、だから、この記者会見は記事を書きたい」と。
この歴史的な記者会見に顔を出さずして、そのスタートはあり得ない。そう思ってしまったのである。
人生は一度きりで、転職というのも手段として考えた。けれど、この瞬間、なんかもっと自分の可能性にチャレンジしてみたい気持ちが完全に優った。
それで、小澤さんがそれを快諾してくれてこの記事を作ってみた。
そして、僕は自ら会社を立ち上げる決意を持つのである。それが「いばらの道」かもしれなくて。でも、やろうと間違いなく、自ら立ち上げた会社で、飯を食っていこうという本当の意味での「決意」がされて、始まったのである。
記事は遠慮気味にnoteに書いて、Facebookでシェアをした。すると、大きな反響とともに受け止められた。
「やはり145さんの記事は読み応えもあり、引き込まれますね!共感の有無に関わらず読みながら色々考えてさせられてしまうのが良いと改めて思いました!!」
「激しく共感💕」
とまあ嬉しい限り。「ペンは剣よりも強し」を実感した次第なのだ。
早速、何もわからないので、「Freee」という会計ソフトの導かれるまま、定款の作成に入り、出来上がったものを、蒲田の公証役場に提出する時に、晴れた空に向かって、、、、感じたのである。
ああ、無謀なことを、と凄く思っている。けれど、なんか不思議なものだが、公証役場で定款をもらった時、あゝ嬉しかったんだよなと。
「大事なのは会社を作る事じゃない。事業の中身だ」と自分に言い聞かせても、自分の会社ができようとしているのは、感慨深く、素直に喜びをかみしめた。
どうなるのか。。先は見えない。