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2024年の年明け。今があるのはあの日のおかげ。

2024年。恒例、昨年の皆さんとの145ポーズで感謝の年明け。昨年はお世話になりました。今年も宜しくお願いします。

さて昨年を振り返ると、先日、投稿した小林涼子さんとの15年ぶりの再会は、大きいんですよね。僕をよく知る人なら、一度は耳にしているエピソードがあって、それって実は彼女の話。

どんな話でしょうか。
それは、新卒当時、僕が立案した「ラブサイン」が、三越からオファーを受けた時の話。池袋サンシャインシティで一週間、ライセンシー商品を集め、ポップアップストアをやるというものでした。

新米記者で小売も知らないのに僕は懇願して実現させ、一緒に商品企画をしたモデルたちも一日きてくれた。ドタバタ続きでその日も悩んでいた。それは福袋の商品が一つも売れなかったから。

そこで駆け寄ってきたのが、当時、中学生か高校入りたての涼子ちゃん。「福袋に、これつけようよ」。自ら差し出したのは、彼女に渡したこのブランドのアクセサリーのサンプル。

サンプルもタダではないけど、彼女の声を尊重しようと考え、皆でつけてみようと呼びかけた。驚くことに、それをつけるなり、長蛇の列ができたんだ。

すると、バイトで来ていたお茶美の学生は触発されて、誰から言われることもなく、ポップを上手に描き始める。レジの活況は最高潮に達し、その一体感は、生涯忘れない。

仕事って素敵だと思った。彼女にお礼を言うと、こう言葉を返した。「だって、石郷さんが言ってたんだよ。あなたたちがここにきたのはなぜ?って」

え?と僕。「それは、ここまで尽くしてくれたメーカーの人たちに恩返しするためだって。そう言ってたから、私も考えたんだ」。伝わってたんだ、、、帰り道、その言葉に泣いた。

その後、身の程知らずでも、非効率でも新しい事へ僕が挑み続けた所以は、その体験にある。

だから、起業した自分が、15年ぶりに取材で、起業家として表彰されている彼女と偶然、遭遇する事に驚く。彼女が俳優で今の友人に認知されていることも、感慨深かった。

そして昨年、新たな話が加筆された。再会後、メールで彼女はこう教えてくれたのです。

「両親に石郷さんの話、したんだよ」って。当時から彼女は僕のことを、親にも話していたのは知っていたけど、今もご両親は僕のことを覚えていて、感激しているらしい。

「私、あの時の商品は今も家に大事にとって置いてあるんです」とも。今また、目を潤ませる。

決意新たに、思ったよ。これからも、数年後、また出逢えてよかったと思える、繋がりを作り続けていこう。
書くだけじゃなく「書いて何をするか」。あの時のように、僕は、価値観を共にする人たちと人の心を動かす事をしていこう。

過去を振り返るのは好きじゃないけど、これは、未来を築く決意のつもりで書き記しました。長文でごめん。写真に、その当時のものも入れたけど、気づくかな。笑。

さあ来い、2024年。

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145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
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石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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