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旅屋おかえり/原田マハ著

原田マハさん著の「旅屋おかえり」を読みました。

主人公の旅人「おかえり」さんの愛され度合いに親近感が湧いたんです。売れないタレントで、旅番組しかレギュラーがなくても、それをずっとやり続けられたのは、一言でいうなら、愛される素質があったから。

旅先で皆を笑顔にして、自分も心からそこに幸せを感じて、その姿がテレビ番組を通して、伝わる。でも、その旅番組のレギュラーが突如打ち切りになります。

だけど、そこで逆に、人は単純にその番組で「旅を見ていた」のではないことに気づくんです。多くの人にとって、その次なる旅先での「おかえり」さんを心待ちにする理由は、そんな人との温かさに包まれていて、そこを楽しみにしていたんです。それってお金の価値に変え難い、大事なものだと思うんです。

旅はいろんな場所を知るとともに、いろんな人を知るってことでもあるんですよね。それって人に興味がなければ、これだけ旅は続かないんだろうから、そう想うと旅を通して、人との出会いを楽しんでいたんだと思いました。

僕は旅をしてはいないんだけど、そこに親近感を感じるわけです。いろんな仕事をやってきて、恐らく、普通の人よりは出会った人の数は多く、僕もそうやって、仕事はさることながら、そこでの出会いを楽しんでいるのかもしれないと思いました。

僕もやっていることが、ずっと人の心を惹きつけるような、愛ある行動でありたいな、と改めて思いました。僕も“旅”を続けたい。いい本でした。いつもこのメルマガを読んでくれているあなたとの関係性にも大切な意味を見出した気がします。

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石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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