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いざ、敦賀へ。そこで見たものは、、、

「ほんと、すごいわ」少し前の話になるけど、僕は仲良くしていただいている店舗と共に、敦賀へ向かいました。一行が向かった先は「越前かに 甲羅組」などを運営する伝食で、皆、声を揃えてそう言いました。

ここにいる店舗の皆さんは今から12年前、起業当初、アルバイトしながら事業をやっていた社長の田辺さんを知っているんです。だから、1万7000平米の物流と生産の拠点を殊更、感慨深げに見て回ります。年商はほぼ100億円で、300億円を目指すと言います。

暖かく見守り、そして応援してきて今がある。だから「ようやったなぁ」という言葉の重みが違う。頭をガシガシ撫でるような感じ、ファミリーのようです。それでそのシーンを僕も一緒に見れていることが光栄に思えました。

そして、僕個人は、田辺さんが意図的か無意識かは別として(笑)先を見通した視点で、常に、未来を創造するものだから、わくわくもしました。

つまり、かつての大企業はマス広告を通して、大量に同じ商品を多くの人に売っていた。それが大きくなる全てだと思っていた。けど、彼を見ていて、ネットはその常識も覆すのだろうな、と思ったんです。

彼は顧客起点で、良質な商品を提案し、ブレーキをかけずにフルスロットルでお客様を取りに行く。他がリスクヘッジしている中でも、彼がそこまで舵を切ったのはなぜでしょう。一度、大量に顧客がつけば、あとは生産と物流の強さを兼ね備えることで、お客様が増えるほど、もっと大きな売上を描けると考えたからではないでしょうか。

つまり、加工場を備えることでカニ以外の水産加工だってできるはずです。もはや例えば、水産加工業など、専業でやっている企業は太刀打ちできないなと僕は思いました。

小売業の成長のあり方を一つ、指し示したようにも、僕は受け止めました。確かにリスクは大きい。でもネットの強さを存分に使い切る覚悟が優ったからこその急成長。経営は正解がないから面白い、そんなことに気付かされたのでした。

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145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
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石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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