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ゆるECナイト:独自ドメインがもたらすEC運営の可能性と、リアル店舗連携の新潮流

独自ドメインは「ブランドを育てる場所」

 今回の「ゆるECナイト」で特に印象的だったのは、独自ドメインを単なる販売チャネルではなく、「ブランドを育てる場所」と捉える考え方でした。楽天市場などのモールは集客力という大きな魅力があります。一方で、独自ドメインには、自社の資産を積み上げられる強みがあります。

 例えば、カラーミーショップのようなサービスを使えば、比較的低コストで運営できるだけでなく、コンテンツやSEO評価を自社サイトに蓄積できます。さらに、デザインや機能の自由度も高く、ブランドの世界観をより自然な形で表現できる点も大きなメリットとして挙げられました。

導入には技術的な壁もある

 一方で、独自ドメインへの移行は簡単ではありません。特に重要なのがSEO対策です。サイト移転時にリダイレクト設定を適切に行わなければ、それまで積み上げてきた検索評価を失う可能性があります。

 実際にフューチャーショップへ移行した事例では、レスポンシブ対応など技術面で苦労した経験も共有されました。そのため、自社だけで対応するのではなく、構築会社やサービス提供会社など、サポート体制の整ったパートナー選びも成功のポイントになるという意見が出ました。

独自ドメインだからこそ見える顧客の姿

 独自ドメインの価値として、多くの参加者が挙げていたのがデータ活用です。アクセス解析によって人気商品の動きや離脱ポイントを細かく分析し、特集ページの改善やサイト導線の最適化につなげられます。

 さらに、カゴ落ちメールなどの施策も実施しやすく、顧客との継続的な接点を作りやすいことも特徴です。単に数字を見るのではなく、顧客行動を理解し、それを次の施策へ反映できる点こそ、独自ドメインならではの強みと言えるでしょう。

ECとリアル店舗は競合ではなく補完関係

 もう一つ興味深かったのが、リアル店舗との連携についての議論です。紹介されたナノユニバースの事例では、スタッフ予約と来店予約を組み合わせることで、オンラインで商品を検討し、店舗で試着・購入する流れを自然につくっています。

 ECが情報提供や集客を担い、リアル店舗が体験価値を提供する。この役割分担によって、顧客満足度やブランドへの愛着を高める考え方が共有されました。

モールと独自ドメインは「どちらか」ではない

 今回の議論を通して感じられたのは、モールか独自ドメインかという二者択一ではないということです。モールには集客力があり、独自ドメインにはブランド資産や顧客データを蓄積できる価値があります。そしてリアル店舗が加わることで、オンラインだけでは得られない体験も提供できます。

 それぞれの強みをどう組み合わせるか。その設計こそが、これからのEC運営において重要になっていく──そんなことを改めて感じさせる内容でした。

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