スマホが薬局になる時代へ。KDDIと三菱商事、「Ponta薬局」を開局
スマートフォンで服薬指導から受け取りまで完結
KDDIと三菱商事の合弁会社であるパームヘルスケアは7月1日、オンライン調剤薬局「Ponta薬局」を開局した。スマートフォンからオンライン服薬指導を受け、そのまま処方薬を自宅配送、あるいは全国の対象ローソン店舗で受け取れる仕組みだ。
サービスはLINE公式アカウントやWebサイトから利用でき、薬剤師によるオンライン服薬指導や薬の相談にも対応。処方薬は自宅配送だけでなく、対象となる全国のローソン店舗でも受け取れるため、通勤や通学の途中で受け取ることも可能になる。
「薬局へ行く」が変わり始めている
背景には、2022年度以降のオンライン服薬指導の規制緩和や電子処方箋の普及がある。KDDIは2023年から「au薬局」を展開してきたが、そのサービスを終了し、新たに三菱商事との共同事業としてPonta薬局へ一本化した。
これまでオンライン服薬指導は普及が進みつつあったものの、「薬は結局、薬局まで取りに行くもの」というイメージは根強かった。Ponta薬局は、その最後の受け取りまでデジタルとリアルを組み合わせることで、利用者の負担軽減を目指している。
コンビニがヘルスケアの接点になる可能性
今回の取り組みで注目したいのは、「薬局へ行く」という体験そのものが変わり始めている点だ。
薬局が生活者を待つ場所から、スマートフォンを入り口に、自宅やコンビニなど利用者の生活動線に合わせてサービスを届ける存在へ変化しつつある。
高齢化や地域の薬局不足だけでなく、子育て世代やビジネスパーソンなど、「時間がない」という課題を抱える人は少なくない。全国のローソンというリアル拠点を活用する今回の仕組みは、オンラインと実店舗を組み合わせた新しいヘルスケアの形として、今後の広がりが注目される。