1. HOME
  2. 特集
  3. 【特集】リアル店だけでDXはできるのか?

時代を読む 特集

【特集】リアル店だけでDXはできるのか?

リアル店の逆襲、、、と言っては大袈裟か、でも、最近、デジタル化が叫ばれる世の中だけど、それって割と、ネット通販のプレーヤーがリアルに進出していることが多いんです。しかし、リアルはリアルでデジタル化を通じて、その価値を高めるように動いています。そこに着目しました。(リテールテックというイベントでそのリアル店舗系のDXの奮闘ぶりを追いました)

■TRIALが実店舗を活かしたデジタル化の凄み

・全てはスマートカートから始まる

Retail AIという会社をご存知でしょうか。トライアルカンパニーの関連会社だと聞いて、その内容に納得してもらえそうが気がします。彼らはリアルだけでDXを成立させ、かつそれが製造にも影響を及ぼして、小売業の構造をも変えていこうという強い意気込みを感じます。

トライアルカンパニーは九州を中心とする小売店の「TRIAL(トライアル)」を運営している会社です。

入り口部分で言えば、ごくごくオーソドックスな機能。ショッピングカートを使った決済の利便性を高めるという話ですよね。でも、ここから全てが始まっていると言って良いです。

まずカートについて説明すると、センサーにJANのバーコードを近づけると、ピッと読み取ってくれて、決済コーナーに持っていき、お会計ボタンをタッチするだけで購入できます。

・リアルで完結の真骨頂

大事なのはそこからです。商品をカートのセンサーで読み取った後、そのモニターにはレコメンド商品が映し出されます。

しかもレコメンドは同時に、クーポン機能を備えています。クーポンを利用するかの案内に対してそれを選択するとポイント還元の対象となります。簡単に下記に示しました。

こうやってデジタルを絡めることで、購買履歴は蓄積されます。まずはリアルなお店でその価値を最大化させる取り組みをします。データ分析もリアルならではといった感じ。これをご覧あれ。

そのお店から何キロ圏内の人たちが、どのくらいの客単価で商品を購入しているのかが一目瞭然です。一見すれば近いほど、高いように思えますが、案外そうではないと同社。では、その高い範囲はどこで、何故なのかとそれを分析するとお客様の個性が見えてきます。

・お客様を「立地」「商品」で分析

それがあればその後の広告施策、プロモーションに活かせますよね。それで効果検証をして精度が高くなるほど、リアル店はリアル店だけで生産性の高い運営ができるということなのです。リアル店でDXを推進するプライドみたいなものを感じます。

今はお客様の購買データを「立地」と掛け合わせて出てきた分析ですが、それらを「商品」と掛け合わせれば、「クロスセル分析」になります。

上の通りですが、とある清涼飲料水を購入したユーザー。彼らは一緒に何を買う傾向が高いのかが商品としてずらりと表示されます。

では同じ飲料水でも「無糖」ならどのお菓子で、「微糖」ならどのお菓子か、という絞りもかけられます。この結果を先ほどのレコメンド機能と結びつければ、リアルにいながら、そのポテンシャルを最大化できるというわけです。

・小売業全てに影響をもたらす理由

ただし、注意しなきゃいけないのは、その一個一個の機能ができたところでそれ自体は大した事ではないって話のように僕は思うんです。

レコメンドやクーポン機能は確かに売上を上げますが、それは単に部分最適な話であって、企業全体の生産性を高めて、事業を成長させなきゃいけないと思うんです。その機能は木で言うところの枝にすぎない。別にDXでもないんですよね。
簡単に図に書いてしてみたのですが、、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

特集一覧

時代が解り未来が見える