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くだらないけど、夢がある──氏田さんとの再会で思い出した“プレゼントの原点”

先日、久しぶりに氏田さんに会った。つい最近までタカラトミーにいて、今は独立して次のチャレンジを始めたばかり。実は、その出会いは遡るとキャラクター業界紙で記者をやっていた頃のことだから、付き合いは長い。再会の挨拶はもちろん、Hello!145ポーズで📸

「夢を語る人」として、コロナ禍の動画にも出てくれた

これを書きながら、ふと思い出したんですけど、世の中がピリピリと緊張していた頃に、僕はこんな企画をしました。

「#コロナが落ち着いてからの私の夢」

小売やキャラクター業界の仲間たちに、5秒の自撮りで“未来の夢”を語ってもらう動画をつくったんです。

▶︎ YouTube:#コロナが落ち着いてからの私の夢

氏田さんは、あの時もすぐに賛同してくれました。自分の言葉で、自分の夢を語ってくれる人。それが、僕にとっての彼のイメージです。

商品を「つくらない」から始まる企画術

さて、再会の時の話。彼の話が面白かったのは、

“まず演出があって、そこから逆算して商品が生まれる”

という考え方。

つまり、商品単体ではなく、“物語としての体験”をつくるというスタイルだ。それは、彼の子供時代の原体験にルーツがある。

プレゼントは、演出のほうが楽しかった

彼の家庭は、決して裕福ではなかった。プレゼントをもらうにも、いくつかのクエスチョンをクリアしないといけない。

でも、その「クイズ形式の演出」こそが楽しかったと彼は語る。

「贈り物そのものより、“どう届くか”のほうにワクワクしていたんだよね」

──その話を聞いて、僕は納得した。だからこそ、彼は“おもちゃ”ではなく“夢の届け方”にこだわってきたのだと。

商品に夢を抱けるか──そこに人生を賭けたい

話をしながら、僕は思わずこう言っていた。

「くだらないけど笑える、渾身の力作を一緒にまたつくろうよ」

お金も大事。下請けも大事。でもそれだけじゃない。夢を語れる商品を、一緒にまた作ろうよと。

そして、顔が晴れた

「……ああ、それをやっていいんだよね!」

と氏田さんが開き直った瞬間、本当に嬉しそうな顔をしていた。

僕もまた、“商品に夢を抱ける人生”でありたい。そこに賭ける編集者でありたい。そう、再確認した再会だった。

「今度、なんかやろっか」

「いいですね!」とニヤリ。

また一つ、やりたいことが増えた日でした。

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145が自らの考えを大事に、わかりやすく想いを持ってビジネスの本質に迫るメディアです。主に小売業、ものづくりとキャラクターライセンスを追っています。
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石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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