名もなき日、名もなき花──本当にteam145が生まれた日

2019.09.27
なんの前触れもなく、荷物が届いた。
差出人に心当たりはない。開けてみると──
そこには、プリザーブドフラワーの花と、丁寧に綴られたメッセージが添えられていた。
> team145の一員 楽天 広報一同
え?今の僕に“肩書き”なんて、何もないのに。
でもその言葉に、心がじんわりとあたたかくなって、しばらく動けなかった。
登記のタイミングと、涙腺を刺激するタイミング
その日は、法務局で登記の完了を確認した直後だった。
会社の登記簿謄本を受け取ったとき、職員の方が一言。
> 「あっ、作ったばっかりの会社ですね」
その何気ない言葉で、じわじわと実感が湧いてくる。
ああ、本当に「株式会社team145」がこの世に生まれたんだな、と。
そんなタイミングで届いた、楽天広報からの花束。
まだ何も始まっていないのに、「一員」と言ってもらえたことが、ただただ嬉しかった。
立ち上げたのは、“メディア”じゃなく、“想いの居場所”だった
これから厚生年金や健康保険の手続きが待っている。
資金も限られていて、不安は大きい。
でも、そのとき僕の胸にあったのは──
> 「いつか、自分の思想で動くメディアをつくりたい」
花束は、きっとそんな“まだ何者でもない僕の想い”に対して贈られたものだったんじゃないかと思う。
実は、その瞬間まで、お金をかけずに、、という気持ちが先走り、noteで記事を書き続けること考えていた。
でも、、、、、
だから、動くしかない
誰もが知る会社から、思いがけない応援のメッセージをもらった。
だったら、動かないわけにはいかない。
そこで、着想したのが、145マガジンの誕生であった。
僕は、知り合いのエンジニアに連絡した。
「今、正直お支払いできる金額はそれほど多くない。
でも、どうしてもお願いしたい。協力してもらえないだろうか」
すると、返ってきたのは、迷いのない一言だった。
> 「やりましょう」
僕にできるのは、一つずつ、ご縁に向き合うこと
資金は少ない。何も成し遂げていない。
それでも、僕にできることはあるはずだ。
このあと、いばらきどっとこむ主催のイベントで講演することが決まっていた。
講演料をいただけるなんて、自分には恐縮すぎる。
でも、その機会をくれたイイジマの飯島さん、
声をかけてくれたエーデルワイス花工房の芳賀さん。
僕はこのご縁に、心から感謝している。
名もなき日が、原点になった
この日、team145は法人として生まれ、真に145マガジンの産声を上げることとなった。
でも、もっと大きな意味で、この日は、「想いで人が動く」ことの確かさを知った日だった。
花の名前は知らない。
でも、あの花束が届けてくれたあたたかさと、背中を押してくれた言葉は、
僕の中に、これからもずっと残り続けると思う。