黎明期からの学び──南場さん・大田さんとの出会いが教えてくれたこと

145マガジンでは、日々の出会いや対話の中から生まれる“気づき”や“視点”を、丁寧に記録しています。
今回は、大阪でお会いしたお二人のECプレイヤーとの会食から得た、大切な学びについて綴ります。
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2000年代初頭、手探りでネット通販に挑んだ二人の物語
先日、大阪にて、e-子供服ノンの南場さん、いっぷく茶屋の大田さんと会食をご一緒する機会がありました。
限られた時間ではありましたが、その会話は私にとって非常に示唆に富むものでした。
お二人はこう語ってくれました。
「2000年代初頭、リアル店舗の業績が厳しくなり始めた時、本を読んだり、人に聞いたりしながら、見よう見まねでネット通販を始めたんです」
今でこそ当たり前になったECという選択肢。
けれど当時は、何も情報が整っておらず、ノウハウも手探り。
そんな中で自ら動き、試行錯誤しながら一歩ずつ前進していったお二人の言葉には、重みがありました。
気づきと行動を積み重ねる、その姿勢に学ぶ
印象的だったのは、「同業者と会うことの意味」についてのお話でした。
お二人は、頻繁に仲間たちと集まり、意見交換を重ねていたそうです。
カラオケボックスに集まりながら、一曲も歌わずに夜通し仕事の話をしていた──そんなエピソードも笑いながら教えてくださいました。
その中で、自分の見落としに気づき、課題を素直に受け止め、すぐに行動へ移す。
“気づき”と“行動”の循環が、事業を成長させてきたのだと感じました。
複雑な時代だからこそ、シンプルに捉える力を
今の時代、課題はより複雑で、人と会えばすぐに答えが出るような単純さはありません。
けれど、だからこそ「時代の流れを読み、未来に必要なものを早く掴む」こと。
そして、状況がどんなに複雑になっても、**本質を見極め、シンプルに考える姿勢**が、ますます重要になっていると感じました。
これは、あらゆる世代のECプレイヤーに共通するテーマかもしれません。-
最後に
急なお誘いにも関わらず、快く時間をつくってくださった南場さん、大田さん。
ありがとうございました。
当時を振り返るお二人の笑顔の奥に、数えきれない挑戦と努力があることを想像しながら、
私自身もまた、次の一歩を前向きに踏み出していこうと思えた時間でした。
こうした出会いの積み重ねが、145マガジンというメディアの根っこにある“人間らしい視点”を育ててくれていると、改めて感じています。