【活動報告】「店がブランドになる時代へ」──ECの立ち上げを支える3つの視点と、声の重み

この日、僕は「MC」として、145マガジンの名前を背負って、本格的に場を仕切りました。
テーマは──
「失敗しないECビジネス新常識」
コロナ禍で店舗を閉じざるを得なかった中小企業に向けて、
“明日から使えるEC立ち上げの知見”を届けるという実践的な目的のもと、
10名の専門家が参加したオンラインセミナーです。
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「ブランドになる」ための3つの視点で設計した
僕が担当したのは第1部のパネルディスカッションの進行。
登壇していただいたのは──
– フラクタ 代表取締役 河野貴伸さん(ブランド支援)
– フューチャーショップ 執行役員 安原貴之さん(ECカート視点)
– Linkth 代表取締役 小橋重信さん(物流視点)
それは、ECにおける立ち上げの核心は「ブランド・仕組み・届け方」にあると確信していたから。
① ブランドを“見せる力”──河野さん
「ブランディング」と言うとロゴや言葉の話になりがちだけど、
河野さんが語っていたのはもっと実践的なブランド設計のリアリティ。
– 置き配対応のために商品サイズを調整する
– パッケージデザインの見直しで顧客の生活に寄り添う
そういった“行動を起こすブランディング”が印象的でした。
② サイトだけじゃない、“仕組み”としての運営──安原さん
安原さんが語ったのは、サイトをつくった“あと”の話。
リアルな成長段階で起こる壁──
– 注文が増えたが発送できず、売上が止まる
– ポイントやLINEと店舗会員を連動させることで顧客をECに移す
– スタッフが自宅でコーディネート提案し、接客がEC化していく
顧客が見えているから、施策が打てる。
その言葉が心に残りました。
③ 「物流」という、見えない戦略資源──小橋さん
物流は、とかく“コスト”として見られがち。
でも小橋さんの話は、それを逆手にとった戦略としての物流の再定義でした。
– 従量課金型でスモールスタートが可能
– 最新鋭の設備より、「どこに価値を置くか」で選ぶ物流
– 「物流にお金をかけなかった」ことが課題だとする視点
つまり、物流は“高いか安いか”じゃない、“何を強みにしたいか”で選ぶべきもの。
会場にいなくても、共鳴は起こる
オンラインセミナーという形だったけれど、
それぞれの言葉に「現場を背負っている人」の重みがあり、
聞いている側にも確実に届いていたと思います。
一人で立ち上げたばかりのメディアが、
こんな形で早くも、業界とつながって仕切れるなんて思ってもみなかった。
最後に──声を集めて、前に進むために
今回のセミナーは、145マガジンとして“発信者”ではなく、
「声を集める人」としての役割を担えた初めての機会でもありました。
登壇いただいた皆さん、参加してくださった皆さん、
そして、あの日をつくってくれた関係者の方々へ──心から、ありがとうございました。
これからも、145マガジンは実践者の声を拾って、言葉にして、前に進める場であり続けたいと思います。
こちらの様子はYouTubeで公開されています。