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このメディア立ち上げへの第一歩

「そして、、先ほど法務局に行き、会社を登記しました」

そう話すと一気に会場内がドッと湧いた。

ジャパンイーコマースコンサルタント協会(JECCICA)という協会には、前の肩書きが取れてからも、呼んでいただいていた。自然な成り行きで、僕は今日もここに参加していたのだ。

すると、代表理事の川連さんから、突然、懇親会の締めの挨拶を依頼され、その瞬間は訪れた。細々遠慮しがちに会社をスタートするつもりが、そう話す場ができて、かえって目立って拍手喝采までいただいてしまった。

法務局に会社を登記しに行ったその日の事。それを宣言したその瞬間。

法務局に会社を登記しに行ったその日の事。それを宣言したその瞬間。

会社の印鑑を作成したり、一人で色々やりながら、現金を手にして震えながら個人口座に資本金を入金。それをコピーして、法務局に定款と共に提出した。つまり、会社を登記したのだ。

社名は・・・
直感で「145(いしごう)」を入れようと思い、笑
「色んな人の支えで今の自分がある事を忘れずにいよう」という気持ちと、
「価値観を共にする人と一丸となって、日本を変えていきたい」という想いから「team」を頭につけて、
「株式会社team145(チームイチヨンゴ)」である。

資金もあるわけではなく、資本金は50万円。

ZOZO前澤さん退任のニュースが流れたあの瞬間。
BtoBメディアにもジャーナリズムの必要性を感じ、会社設立の決意を思い、本当に作っちまった。でも、どういうわけか法務局で感慨深く、「あゝここまで新卒以来、この瞬間を夢見てたのかもなあ」と実は思った。

会社を立ち上げるのが目的ではない。何をやるかが大事なのだと自分に言い聞かせながらも、でもただその時を幸せて噛み締めていた。夢が一つ叶ったと。

とはいえ、僕は迷っていた。以前、ECのミカタというメディアで編集長をやらせていただいていた。そんな僕がメディアを立ち上げるのはふさわしいのだろうかと。ずっと、ずっと、ずっと悩んでいた。

彼らに対してのご恩を忘れてはならない。一方で、僕なりのメディアへの思いもあった。それは、前と同じようなことをしたいのではない。僕は僕なりに、キャラクター業界やものづくりを含めた全く新しいメディアを意図していて、それらが相互に関わり合うことで、確信的な動きができると思った。それだけではない。そのメディアを起点に商品を作っていきたいという夢があった。

だから、ちゃんと前のメディアにも、どう伝えて船出をするべきか。noteを使ってやるべきか。そのメディアの体裁はとにかくなやんだ。そして、ある出来事が、今の145マガジンへの方向へと加速させる。

起業から数日、なんの前触れもなく、お届け物が届いたのだ。
ん?なんだろう。そう思って、全く心当たりなく、なんだろうと開けたら、、、

中から花束が出てきた。え?なんだろう、、、そう思っていたら、

メッセージカードが添えられていて、そこにはこう書かれていた。

この度の会社設立、心からお祝い申し上げます。

日本中を元気にするような、石郷さんらしいメディアを創られることを楽しみにしております。

そして、メッセージカードはこう締めくくられていた。
team145の一員 楽天株式会社広報一同

しばし時間が止まった。目をうるわせながら、その文面を追った。

僕は思い切った発想を口にしだす。気がついたら、こう、知人のシステムエンジニアの人に声がけをしていたのだ。

「こんな事ってあります?花束が来るなんて。
たまたま資料送りたいって言われて、住所を教えたら、こんなこと起こるなんて。」

そう興奮気味に、LINEを送り、前職がメディアであったこともあり、迷惑をかける訳にはいかず切り口含め、自分にしかできないメディアを作れるのかということに躊躇していた僕が一気に下記のことを口に出す。

「僕の会社、team145って言うんですけど、これは運命であって、もうちゃんと僕にしかできないメディア作ってやった方が良いと思いました。」と。

色んな人の顔が浮かんで、そして決意をする。

145マガジンを始めようと。それが今に続く。

このメディアは、本当に、本当に、人のぬくもりから始まっている。

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145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
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石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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