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気まぐれ読書探訪:ナラティブ経済学

先日、『 ナラティブ経済学』という本を読んだのですが、なるほどなと。

「流行り」って、ウイルスのようだというのです。誰かが意図したのではなく自然と広がっていくから。

ではその感染力はどこにあるのかというと、僕が受け止めた感じでは、「ワクワク」なんです。つまりそこには「物語性」があって、それはその時代を生きる人が何を気持ちとして持っているかと密接に関係しています。

ハッピーバースデー(あの誕生日に聞かれるお馴染みの曲です)という曲が最初に広がった時もそうで、誕生日には人それぞれに物語があります。

それとその曲とが結びついて、物語となって、それが心に残りやすく、だからそれを他人に歌いたくなって、今や当たり前にそれが歌われるようになったと。

また、 スティーブ・ジョブズの自伝が売れた時に、何故それが売れたか。会社を追われて、でも返り咲いて、世界企業にしたというジョブズのエピソードは、自意識過剰でまだ世の中から必要とされるに至らないと燻っていた社会人の間で、希望をもたらすもので自然発生的に、広がっていったわけですと。

伝えたくなるような衝動に駆られるのはその時代を生きる人にとって心を動かすような物語性が紐ついているからです。それゆえ、まるでウイルスのように、誰かが意図することなく、自然発生的に広がるというわけです。

だから、よく半歩先を見据えてヒットが生まれる、なんていうのはまさにこの本質を突いているのではないかと。その時代を捉えた物語性が、まだ浸透していないから、新鮮度を持って人に話したくなって、広がるわけです。この発想を例えば、商品などに紐づければ、すごく応用が効く視点じゃないかなと思いました。商品だけを売る時代じゃないから。

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145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
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石郷学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

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