「 ぼく」谷川俊太郎著
谷川俊太郎さんが「 ぼく」という絵本で、子供の自死について書いているわけです。
それで、深いなあと思ったのは、自死するということの「理由を決めつけないほうがいい」と話していたんですよね。
例えば、絵本の挿絵に少し孤独さを感じさせるイラストを入れているのを「それはやめましょう」と彼は言うんです。
我々がそこで決めつけてはいけない。描くなら、ごく普通の友人とのやりとりを描きましょう。自死した理由はそんな簡単に説明がつくはずじゃないと言うんですよね。
確かに、人って一面で語れるほど、簡単じゃないはずです。一つの方面から見て、世の中、共感したり判断したりしがちな世の中だからこそ、肝に銘じた方がいいかもなと。
複雑さを理解し、受け入れる柔軟性が凄く大事な時代なんじゃないかなと思いました。だから、接し方がとても大事なこれからの時代です。