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オイシックス・ラ・大地 大戸屋 提携

 オイシックス・ラ・大地 株式会社は8月14日、 大戸屋 ホールディングスと業務 提携 契約を締結したと発表した

オイシックス・ラ・大地 とは?

大きく分けて、3つのブランドを展開。

  • 「Oisix(おいしっくす)」
  • 「らでぃっしゅぼーや」
  • 「大地を守る会」

それは「食べられればいいや」という消費財の位置付けではない。より良い付加価値のある食品を宅配することで、サービスを定着させるようというもの。価格訴求とは一線を画して、質を高める。そうやって、事業のマネタイズポイントを作り出してきた。

そして、特筆すべきは安心・安全に配慮した姿勢。それは消費者との信頼関係を深めた。結果、継続するファンの獲得につながって会社の土台を支えている。

最近は「Kit Oisix」がブレイク

最近ではミールキット『Kit Oisix』がヒット。シリーズ累計出荷数は5,500万食(2020年6月時点)を突破した。「Oisix」で必要量に相当する食材とレシピをセットにした。主菜と副菜の2品が20分で完成するという時短の要素も時代を反映している。

オイシックス・ラ・大地の代表取締役 高島 宏平さんの姿勢も注目したい。企業の規模が大きくなった最近でも消費者のもとへ直接、訪問しているびだ。いうまでもなく、消費者の生の声を大事にするために。

そして「Oisix(おいしっくす)」に始まり、「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の合併後、特性は活かされ、業績を伸ばしている。各々の顧客ニーズをOisix流に展開。結果、満足いくお客様との関係構築を実現させたのがその要因。サブスクリプションは奏功して、いずれも収益が改善。会社全体の好業績へと導いている。

大戸屋が意図する食べに来る以外の魅力

一方、大戸屋HDは「美味しく健康に資する料理をお客様へ提供する」を目的としている。

「大戸屋ごはん処」をはじめとした定食チェーンを国内外で展開。創業以来、厳選された安全・安心な食材を使用し、店内調理を徹底している。また、新規チャネルでの商品提供としてデリバリー、テイクアウト機能の強化。その他、冷凍食品の通販・オンラインストアでの販売による外販事業へも注力する方針を明らかにしている。

その意味で、両社は安全・安心にこだわった食材の利用、及び新鮮な食材の調理といった、高品質で付加価値の高い「食」に関する事業を展開するという共通点をもつ。

さらに、Oisixのお客様向けに実施したアンケートでは「大戸屋」は「満足度が高いと感じている飲食店」に選ばれている。「Oisix」のお客様との親和性も高く共同事業により事業成長が目指せる。そういう考えに至り、業務提携契約の締結となった。

今後は、家庭での大戸屋定食の再現を目指すなど、当社と大戸屋HDの協議により決定していくとした。

オイシックス・ラ・大地の連携

具体的には、下記の3つ。

  • (1)大戸屋で、家庭向け冷凍総菜・弁当のサブスクリプションサービスの開始

  • ・両社の強みをいかした共同事業として新たな食のサブスクリプションサービス。
  • ・大戸屋店頭、およびOisixのお客様への販売。
  • (2)Oisixのお客様向けの大戸屋プロデュースの商品の販売を開始

  • ・本年9月初旬にはOisixで、大戸屋監修のミールキットを発売予定。
  • ・第一弾で大戸屋人気メニューの「鶏黒酢あんかけ」を自宅で再現できるミールキットを販売予定。
  • (3)大戸屋店舗でのOisixとのコラボメニューの提供を開始

  • ・「大戸屋ごはん処」などで提供する、Oisixの有機野菜などを用いたコラボメニューの共同開発を予定。

オイシックス・ラ・大地 の着眼点と堅実さ

野菜に始まり、徐々に彼らの展望は食文化全体に広がっている。良質な材料だけでなく、定食など完成された料理の方に重きを置く大戸屋。同社と本格的に組むことで、また、食文化に新たな風穴を開けるのではないか。

「Oisix」を起点に野菜という軸では共通している部分もありながら、顧客の異なる企業「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」を各々の顧客目線で惹きつけ、長く愛されるコンテンツへと進化させた。生産性を高め、好業績へと導いてきたその手腕がある。

今や飲食店も、デジタルシフトが求められる時代。れまでと違ったお客様との向き合い方が必要である。飲食店の「食べにいく」だけでない価値。そこに伸び代があるように思う。

オイシックス・ラ・大地のサブスクリプションを例に見ながら、大戸屋の価値を最大化させるのか、気になるところだ。期待してみてみたい。

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