非常事態宣言 での 購買行動 を、レシートから調査
非常事態宣言 発令と聞いて、人は当たり前に、慌てることもあるし、それが駆り立てる行動もあるだろう。その時、どういう 購買行動 につながったのか、その人の心理は、非常事態宣言に関係なく、人の心理を動かすものとして、参考になりそうに思ったので、下記に記載した。
非常事態宣言 で人の気持ちがどう 購買行動に反映されているのか
この調査データは、リサーチ・アンド・イノベーションという会社が実施したもので、同社は「CODE(コード)」というアプリを提供しており、レシートがお金にかわる家計簿アプリである為、それらの情報が集めやすかったという側面を持っている。 登録された、大量のレシートと商品バーコード情報を基に、緊急事態宣言が出された後の2020年4月9日に実際に買い物をした消費者のうち約1万人(対象全国9875人/非常事態宣言が発令された7都府県+その他道府県)に対して行ったものである。マスクが買えなくとも、他の店舗で探すことはしていない
なお、アンケートはレシートと商品バーコードをアプリに登録した直後に聞けるアンケート機能(最速1分〜)を活用しており、記憶が鮮明なうちに聞いている。<今日買おうと思って買えなかったものは?>
設問:本日、スーパーやコンビニ、ドラッグストア等で、「買おうと思ったが買えなかった」ものとしてあてはまるものを全てお知らせください。 (複数選択可)回答:下記が地域別、及び選択肢ごとの回答者比率。(母数は各地域の回答者数)
<最も買いたかったものは他の店舗も探した?>
設問:前問で回答頂いた「最も買いたかったけど買えなかった」ものを買うために、”他に”何店舗探しましたか。 (単一回答)回答:下記が地域別、及び選択肢ごとの回答者比率。
●野菜について言及されているコメント
- 完全防備で買い物。買ったものは全てアルコール消毒。野菜がそのまま売っていると気になる。袋詰めしてほしい。
- 人混みを避けるようにしていましたがスーパーに行ったら高齢者、家族連れが多く感染リスクが高くなっていて満足に買い物もできないし袋に入っていない野菜は選びながら買われているので触られていると考えると買えなかったので高くても袋に入ってるものを選びました。
- 野菜の値段が上がって、買う品数が減った
- 野菜が概ね高くなっているように思う。
- 野菜が急に高騰し、馬鹿げた値段になっている。
- 野菜が安い時に、冷凍しておくようにしている。
- なるべく午前中に買い物に行くようにしている。夕方だと、野菜など買いたい物が売り切れて品数が少なくなっていることがあるため。
- 外食が減った分、料理の回数が増えるのでマンネリしないように初めての商品を買ってみたり、常備野菜、特に保存期間の長い根菜は多めに買うようになりました
- ひもちのする野菜を買うようになった。
冷静にかつ、生活の変化も受け入れている様子が窺える
加えて、混乱が叫ばれているが、それでも実際の消費者は、冷静であることをうかがわせる自由回答も見られる。●買い占めについて言及されているコメント
- 買い占めはみっともないので、普段通りの買い物を心がけています。
- 買い占め、買い溜めはしたくないので、普段どおりで変化なし。
- 買い占めをしてる人がより憎く感じるようになった
- 買い占めで複数人で買い物に来たり店内に長居をすることで感染リスクが高まる気がする。
- 買い占めはしないけど、買い置きは少しするようになった。
- 買い占めというわけではないんだけど、スーパーに行く回数を減らしたいから2、3日分買うようにしてる
- 必要以上に買い占める事は避けている。
- 買い占めない程度になるべく買い置きする。