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メルカリ、越境取引を通じて台湾市場に進出 ─「美露可利」として現地展開─

株式会社メルカリは、グローバル戦略の一環として台湾市場への進出を発表しました。この発表により、台湾在住のお客様は、日本のメルカリに会員登録することで、Web版メルカリを通じて日本国内で出品された商品を購入できるようになります。

メルカリの台湾進出

購入のプロセスは非常にシンプルです。まず、台湾のお客様は「メルカリ」のウェブサイトにアクセスし、会員登録を行います。

その後、繁体字中国語で提供されるインターフェースを通じて、商品を検索し、気に入った商品を選択します。価格は台湾ドルで表示され、現地の通貨でそのまま購入することができます。これにより、台湾のお客様も日本の商品を簡単に購入し、自宅に直接届けてもらうことが可能となります。

さらに、台湾市場向けには、現地の言語や通貨に対応したサービスが提供されるため、より一貫した利用体験が期待できます。また、サービス開始を記念して、新規登録者には特典が用意されたキャンペーンも実施される予定です。

越境EC市場の拡大とメルカリの戦略

経済産業省の調査によると、2021年の世界の越境EC市場規模は7,850億USドルで、2030年には7兆9,380億USドルにまで拡大することが予測されています。

この市場拡大を背景に、メルカリは2019年から越境取引を開始。現在では74社の越境EC事業者と連携して、約120の国や地域で商品を提供しています。2024年8月には、US版メルカリで日本の商品を購入できる新機能「Mercari × Japan」も開始されました。越境取引事業のGMV(流通取引総額)は前年比約3.5倍に成長しています。

今回の台湾市場進出により、メルカリは現地のお客様により一貫したサービスを提供することが可能に。海外の顧客基盤の拡大を目指します。

台湾市場への期待と背景

台湾は、日本の商品が受け入れられやすい市場であり、越境取引においても中国に次ぐ重要なマーケットです。実際、台湾は3人に1人が訪日経験があり、日本製品に対する需要が高いことが知られています。また、台湾市場では近年、物価上昇に伴い節約志向が高まっており、リユース品に対する需要も増加しています。特に若年層を中心に環境意識が高まり、リユース品を選ぶ傾向が強まっています。

このような市場環境の中で、メルカリはリユース品市場の成長が期待される台湾において、現地での更なるビジネス拡大を図る方針です。メルカリは、現地のニーズに合わせたサービス提供を通じて、台湾市場での成功を目指しています。この台湾進出は、メルカリのグローバル展開戦略の一環であり、今後の成長が大いに期待される取り組みです。

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