「 流浪の月」/凪良ゆう著
今年、本屋大賞を受賞した「 流浪の月 (創元文芸文庫)」を読みました。
人間って思う以上に、複雑なんだよなと。通り一辺倒で人を判断できたり理解できたら、それに越したことはないのだけど、そうじゃないんですよね。
でも、哀しいかな、人は通り一辺倒で何かに当てはめ、判断したくなるから、時に人を苦しめるってわけです。
僕らは人に対して誤った解釈をしてはならないし、変に勝手な理解を自分の都合に押し付けてはいけないんだなあなんて、思いました。
この小説でで描かれるのは、そういう一辺倒じゃ決して理解できない生き方です。
だって、男女なのに、恋愛感情なく、でも一緒にいたい関係。理解し難い関係性です。
だから、フラットに、フィルターをかけることなく、透き通った視点で、率直に自分の意見を述べたり、いろんなものを見通して、生きないと。そんな気持ちにさせられたのでした。
以上